OSHI-KATSU
【TAKAHIRO】『絶対に前向きになれる40の言葉』が話題!ダンサー・振付家として日米で活躍する彼が語る、影響を受けた本
執筆者:InRed編集部
InRed世代に読んでほしい書籍をご紹介!今回は、『絶対に前向きになれる40の言葉』(PHP研究所)を発売した、ダンサー・振付師のTAKAHIRO(上野 隆博)さん推薦の2冊です。
自身を映し出し、歳月を経て味わいを変える名著
私は学生時代、仏文学に興味を持っており、高校はフランス語演劇部で、モリエールの「偽善者」や「マノン・レスコー」を演じました。大学もフランス語学部に進学。その授業で出会った一冊が、『ラ・ロシュフコー箴言集』です。これまで触れてきたエレガントな仏文学とは一味違うような、人間臭い毒気を感じる一冊だと感じました。
作者は、事故で美を失い自分から人が離れてしまった経緯を持ちます。失意と孤独の向こう側に見つけた人間の本質を哲学する本書は、儀礼的な前置きなく、要点だけを端的に吐き出します。学生時代、本書は自分に向き合う想像性の幅を広げてくれました。
そして、もう一冊。芥川龍之介の『河童』。この作品は私の積み重ねたキャリアとともに味わいが変わった作品です。 本作に出てくる高名な芸術家の河童は、新進気鋭の若手芸術家河童に恐れを抱きます。ただやりたい事だけを突き進む若者に影響を受けることを怖がるのです。当時は、その気持ちには共感できませんでした。しかし今はその気持ちが分かるのです。
一つの作品は、時をかけて触れ合うことで、熟成する赤ワインのように味わいを深めることがあると知りました。
文=TAKAHIRO
この記事を書いた人
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