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【小瀧望(WEST.)】演出・藤田俊太郎と念願のタッグ!幻の井上ひさし戯曲『うま』で演じる“爽快な悪人”の魅力とは
執筆者:杉嶋未来
WEST.のメンバーとして活動を続け、舞台人としても高く評価されている小瀧望さん。20代最後の夏、井上ひさしの未上演戯曲の稀代のピカレスク・ヒーローに挑む彼に迫る。
Profile
小瀧 望
こたき・のぞむ 1996年7月30日生まれ、大阪府出身。WEST.のメンバーとして音楽、バラエティー、ドラマなど幅広く活動。第28回読売演劇大賞で杉村春子賞と優秀男優賞をW受賞した『エレファント・マン』や『梨泰院クラス』など話題の舞台に多数出演。
自分のことしか考えていない
悪い役だけど魅力を感じた
舞台『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』は、井上ひさしが24歳の時に執筆するも未上演だった戯曲。小瀧さんが演じるのは、病身の母を連れ、馬一頭と村へやってくる主人公・太郎。
「最近、舞台でもドラマでも、いい人やったり、リーダーやったり、王子様やったり、そういう役が続いていたので、バランスを取りたかったんです。今回は徹底的に、最後まで自分のことしか考えていないような悪い役。このお話をいただいた時は、もう飛びつくような思いでした。自分のことそんないい人じゃないよって思うし(笑)、役者として幅広くいろんな役に挑戦してみたかったんです」
小瀧さんにとっては、久しぶりのストレートプレイであり、初めて挑む井上戯曲。さらに演出は、以前から一緒に仕事をしたいと願っていた藤田俊太郎さん。20 代最後から30代の幕開けにかけて挑む作品として、特別な予感がある。
「井上ひさしさんとタイトルと、自分の役目とか、全てが気持ちよくぶっ刺さっていく感覚があります。演出は藤田さんで、しかもずっと立ちたかったPARCO劇場で。条件が揃いすぎですよね。難しいこともこれからめちゃくちゃあるんでしょうけど、それさえも楽しめるんじゃないかなっていうのはありますね。間違いなくターニングポイントになる挑戦だと感じています」
役作りのため、小瀧さんは物語ゆかりの地である山形県川西町にも足を運んだ。井上ひさしさんの書斎が再現された施設を訪れ、土地の空気を感じたことは、太郎という人物を考えるうえでも大きな時間になったという。
「すごい盆地だったんです。山に囲まれて、結構閉鎖的な空間だったんだなって。今はトンネルもあるし、どこでも行けますけど、その頃って馬とかで山越えするのはきつかったでしょうね。太郎自身の生きづらさとか、ストレスとか、コンプレックスみたいなものを感じました。役作りの参考になったので、行ってよかったです」
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