【マネー相談】共働き夫婦。マンション購入を機にマネープランを見直したい!

今後の人生計画が見えてくる30代は、長期的なマネー計画を立てるべきタイミング。そこで、ライフスタイルに合わせたマネーの悩みや不安にプロがアドバイス。今回は今回はマンション購入を決めた夫婦と一緒に、今後のマネープランの見直しポイントを考えます。

マンション購入で住居費アップ。家計の総合的な見直しを図りたい

今回の相談者は…T.Kさん

妻 T.Kさん(34歳・WEB編集)
夫(36歳・専門商社勤務)

マネーDATE
年収:妻650万円/夫500万円
貯蓄:共有口座に1000万円/妻1000万円/夫50万円(別途投資資産あり)

中古マンションの購入を決めたT.Kさん夫婦。「リフォーム費用を含めた4850万円を夫婦で35年ローンで借りる予定です。今後かかる費用は、毎月の返済額が13万円、管理費・修繕積立金が4.5万円。このマンションは5~10年で住み替えを考えていて、売却せず賃貸に出してダブルローンを組む可能性も検討しています。不安に思うのは、これまで社宅扱いの賃貸住まいだったため5万円だった住居費が、大幅に増えてしまうこと。将来、子どもが生まれた時に私の収入が一時的に下がるかもしれないことや、私の貯蓄の一部を投資に回すことも含め、総合的に家計を見直したいです」

【プロが答えます!】買い替えにも対応できるよう世帯年収の25~30%は貯める

「宅購入を決めたなら、住居費が増える分は生活を見直して支出を抑える必要があります。これまでのような使い放題の時期は終わりにして、将来に向けて貯蓄に取り組み始めるべきタイミングです。5~10年での住み替えですが、『賃貸に出してダブルローンを組む』のは難しいでしょう。住宅ローンと管理費・修繕積立金、固定資産税を含めて、住居費が年間約225万円はかかるので、18万7500円以上の家賃で貸せないと持ち出しになってしまいます。住み続けるか買い替えで検討しましょう。買い替えには再度、登記費用や仲介手数料などの捨て金が発生するため、物件の購入費以外にも手数料分を貯めておく必要があります。住宅ローンを返しながらでも、世帯年収約1000万円のうち、25~30%の250~300万円は貯められるはず。すぐに使える預金を増やしておけば、子どもが生まれた時や住宅の買い替えにも対応することができます」(深田さん)

解説してくれたのは…深田晶恵さん

ファイナンシャルプランナー、生活設計塾クルー取締役。著書に『知識ゼロの私でも! 日本一わかりやすいお金の教科書』(講談社)などがある。

取材・文=生島典子 イラスト=小迎裕美子

※InRed 2022年4月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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