【マネー相談】子育てファミリー。マイホーム購入の際に考えるべきことは?

今後の人生計画が見えてくる30代は、長期的なマネー計画を立てるべきタイミング。そこで、ライフスタイルに合わせたマネーの悩みや不安にプロがアドバイス。今回は大きなライフイベントであるマイホーム購入に関する不安を解消。介護のお金に関する助言も!

40代になるタイミングで家を買うべきか悩んでいます

今回の相談者は…S.Kさん

妻 S.Kさん(39歳・PR会社勤務)
夫(39歳・映像ディレクター)
長男(2歳)

マネーDATE
年収:妻500万円/夫800万円
貯蓄:妻700万円/夫1000万円

今年、夫婦ともに40代になるので、家を買うか、賃貸のままか、悩んでいるというS.Kさん。「購入する場合は、東京を離れる場合に賃貸に出せる都心の便利な場所に、築浅のマンションを買おうと思います。そうすると、物件価格がかなり高額になるため、繰り上げ返済を頑張っても、日々の生活を相当切り詰めなくてはなりません。今後は、親の介護の問題なども出てくるし、子どもの教育費や自分たちの老後の資金も心配です」

【プロが答えます!】マイホームは、住み続けることを前提に選ぶ

「将来、賃貸に出すことを前提に購入物件を選ぼうとすると、物件価格が高額になり、身の丈以上の住宅ローンを背負うことになります。マイホームを購入する場合は、自分たちが住み続けることを前提に選びましょう。夫がフリーランスなので、賃貸の自宅の一部を事務所として使っている場合は、その分の家賃と光熱費は経費にできます。家を購入すると経費にできる額が減るので、賃貸のままでもメリットは大きいはず。また、介護費用の原則は、親が持っているお金の範囲で賄うこと。親のお金がなければ介護にお金をかけてはいけません。そこは割り切って考えることが必要です。子どもが小さいうちは、万が一に備えて、死亡時にまとまったお金が出る掛け捨ての定期保険に、夫婦それぞれ入っておくのがいいでしょう」(深田さん)

解説してくれたのは…深田晶恵さん

ファイナンシャルプランナー、生活設計塾クルー取締役。著書に『知識ゼロの私でも! 日本一わかりやすいお金の教科書』(講談社)などがある。

取材・文=生島典子 イラスト=小迎裕美子

※InRed 2022年4月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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