ライター黒田の海外生活in デンマークVol. 7
「“今さら留学”にデンマークを推したい3つの理由」

執筆者:黒田英利

 先日、半年という短期間でしたが私の10年ぶりの学生生活が無事に終わりました。20代のうちだったらもっとよかったかなと感じた瞬間はあれど、それでもなお、人におすすめしたいくらい行ってよかったと思います。

 今回は「留学、学生時代にしたかったけどしそびれちゃったなぁ」という人にこそフォルケホイスコーレへの留学をおすすめしたい3つの理由と、さらにその中でも「パフォーミングアーツ」の勉強がいいぞと思う5つの理由をお話しします。

 そもそもフォルケホイスコーレとはなんぞや?という方はぜひ、Vol.1の記事をご覧ください!

1.やってみたかったことに挑戦できて、新しい世界を覗ける

とある発表会にて。パフォーマンス中の友人に当たるライティングがとてもきれいで思わずパシャリ。

 社会人になってからの留学となると、大学院or語学学校への留学という選択肢が一般的だと思います。大学院となると、大学で学んだことをさらに深めるか、仕事を通して学ぶ必要があると感じたことをやるか。お金も時間もかかることだし、かなりの努力が必要。本気度が試される……気がします。語学留学ならまだ気軽ですが、英語の場合、スピーキングの授業はありがたくても、文法は学生時代やってきたし、今さら海外まで行って勉強するのもな〜と考える人もいるのではないでしょうか。私はまさにそれで、高い学費を英語の勉強のために払うほど英語を勉強したいわけではない……という考えでした。だからど素人でも興味があることを英語で(学校によりますが)学べる「フォルケホイスコーレ留学」を選んで、結果として正解だったな〜!と実感しています。

 私は舞台オタクだったのでパフォーミングアーツ専門の学校を選びましたが、デザイン、写真、映像製作、政治や福祉、セラミック(陶芸)、ジュエリーデザイン、ビール醸造(クラフトビールを勉強できる学校もあるらしい!)など、あらゆる科目の学校があって、複数科目選択可能なところもあり、興味のあることがぱっと思い浮かばない人でも、何かしら見つけられるはず。約半年間、集中して取り組める環境なのもありがたいです。

 私の場合、舞台の分野に興味があっただけで選んだものの、どんなことを学ぶのか、正直あまりよくわかっていませんでした。メイン科目が「producing performing artist」とあって、プロデュース系のことを学ぶのかな?と思っていたら、最初のプロジェクトは「モノローグを作って自ら演じる」で、なんなら途中まで自分で演じるということは知らされず、結構長いストーリーを作って、自分の首を絞める結果となりました。(友人には「この学校に来ておいてよく自分で演じることはないと思ってたねw」と驚かれましたが......)毎回綱渡りで心臓がいくつあっても足りませんでしたが、今までの人生で経験していないことを一気に浴びた、充実した半年間だったと思います。この先の進路は人それぞれで、ダンスや演劇、デザイン、イベントプランニングを学ぶ学校に進む人もいれば、アーティストを目指す人、後期も学校に残る人、全く異なる分野に進む人などさまざま。私は舞台系の仕事に就きたいという考えは今のところないですが、個人的な学びは続けて、もしもっと極めたいとなったら大学院進学も考えるつもりです。

この記事を書いた人

くろだ えり/大学卒業後、InRed編集部で10年エディターとして勤務し、2024年1月からデンマークでの生活をスタート。ライターとしてはまだまだ駆け出しですが、ミーハー魂で頑張ります!

Instagram:@erikuro21

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