【福士加代子さん】アスリート女子に学ぶ!
ヘルシーな美しさの秘密

福士さん

自分も含めて「人」が大好き!
屈託のない笑顔がつなぐ出会い

笑顔の由来は素直さと柔軟さ、人と人とのつながりを慈しむ心

 2022年1月に引退したばかりの福士さん。以前と変わらず会社員として働く一方、現在は講演活動やアドバイザー、ゲストランナーとしての活動を行うなど、多岐にわたって活躍中です。 
「引退したことで、出会いが一層増えました。そこでの出会いから香川での駅伝大会を主催するという新たな夢も生まれ、この春それが実現します。人の輪をつなげていきたいという想いを込めた大会です」
 福士さんの話はすべて、「人との関わり」を強く感じます。
「陸上って個人競技のようで実は違う。監督やスタッフ、チームメイトなど本番までの過程では必ず誰かと一緒です。常に持ちつ持たれつで、人とのつながりが大きなカギになるんです。笑顔のイメージが強いとよく言われますが、これも人の影響。高校時代の陸上部のメンバーがとにかくよく笑う人たちでした。そこでの出会いは私にとって、大きなターニングポイントになったと思います」
 福士さんにとって陸上の魅力とは。
「道具を使わず、自分の体と対話する競技というところが、私にうまくハマりました。やる気があるのに調子が悪い日もあれば、気乗りしないのによく走れる日もある。今日できたからって、明日もできるわけじゃない。この毎回つかめない感じが、生ものっぽくて魅力でした。辛さも含めて楽しんじゃえ!という感じ。もう一つの魅力はやはり、競技を通しての人との出会い。誰かと一緒に勝負の時間を共有することがとにかく喜びでした。結局人が好きだし、自分のことが好きなのかもしれません」
 人好きなのは親譲りだそう。人間関係で気をつけていることはあるのでしょうか。
「無理はしないこと。気を使いすぎず頑張りすぎなければ、相手も自分も疲れませんから。あと、思っていることは素直に言葉にする。以前は言えなかったんですが、ある時、思い切ってやってみたら、まわりとの関係性が少し変わったのを感じました。素直でシンプルな思考が一番だと思います。今後は流れるようにいろんな人と出会い、その人たちとの流れに従って自分の考えも変わっていくんだろうなと思うと、これからが楽しみ。新しいことを始めるのはまったく苦ではないタイプ。恐怖も不安もなく、『最初だから失敗してもいいや~』の精神です(笑)。出会いを通して、今後の人生もいろいろ挑戦してみたいですね!」

私の「ヘルシー」を作るものたち

物1

丸裸の自伝本『福士加代子』

「引退を機に出した本で、私と関係のある人たちが軒並み登場。書いてみたら、丸裸になっているなと気づきました。それぐらい自分を棚卸しできた本」

物2

毎日つける時計&バングル

「時計は、2012年のロンドンオリンピックに出た際に、特別に選ばれて贈られたもの。バングルはおしゃれな親友がくれたものでお気に入りです」

物3

ワコールのスポーツブラ

「スポーツブラとシューズは陸上選手の必需品。自社製品を愛用中ですが、圧迫感がなく、動きやすさが抜群。ずれることもなく最高の使い勝手!」

ニット¥17,600、パンツ¥29,700(ともにメヤメ/ソークロニクル) ニットの中に着たタートル¥19,800(ニット バー/アイネックス) 靴¥18,700(エフ バイ ウェルフィット/ダイアナ 銀座本店) バングル(スタイリスト私物)

photographs_Yumiko Inoue styling_Kayo Hayashi hair&make-up_CHIHIRO〈tron〉 text_Yuka Nagata

profile
1982年生まれの元陸上競技選手。2004年アテネ、2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロと4大会連続でオリンピック出場。今春開催の「笑福駅伝」準備で、現在奔走中。

※InRed2023年2月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

記事一覧へ戻る

KEYWORD

SNS SHARE

Related Article