OSHI-KATSU
【8月・9月公開映画】放送作家・町山広美が厳選!夏休み観たい映画2選
執筆者:InRed編集部
『ヒンド・ラジャブの声』は現実から、声を抜き出す。この監督はこれまでの作品で、映画に現実を移しかえる様々な方法を試みてきた。
一昨年、パレスチナのガザ地区で6歳の少女、ヒンドが助けを求めた。イスラエル軍に襲撃された車の中に生き残っていたのだ。電話が救援活動を行う「赤新月社」に繋がるが、安全を確保しての救出は困難を極める。
少女の実際の音声を使って描く、ガザの現在。衝撃に打ちのめされる。命をスリルに利用し消費したと批判もあるが、今起きている非道に麻痺してしまっている私たちを、スリルを使って揺さぶったとも言えるのではないか。
だれもがこのおぞましい現実の一部である。それが事実なのだから。
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