【梶田拓希×湊丈瑠】夢だった“刀剣男士”にかける情熱を語る。舞台『刀剣乱舞』士伝 真贋見極める眼インタビュー

執筆者:杉嶋未来

梶田拓希×湊丈瑠

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7月6日(日)より開幕する「舞台『刀剣乱舞』士伝 真贋見極める眼」で、共演を果たす小竜景光役の梶田拓希さんと石田正宗役の湊 丈瑠さん。1年前から始まった事前稽古を通じて築かれた関係性は、「共演者」ではなく「戦友」に近い。互いの信頼、模造刀でつながる意外な共通点、そして熱い殺陣の稽古まで──。刀剣男士としての思いと、素顔のふたりを引き出すスペシャル対談。

profile 
梶田拓希
かじた・ひろき2002年5月17日生まれ、静岡県出身。近作に、ミュージカル『新テニスの王子様』The Third Stage、『ワールドトリガ― the Stage』B級ランク戦最終決戦編などがある。25年秋、舞台『ジョーカー・ゲームIII』に出演予定。2024年の「SASUKE」第42回大会では2ndステージまで進出するなど、高い身体能力にも定評がある。

profile
湊 丈瑠
みなと・たける 2001812日生まれ、群馬県出身。主な出演作に『劇団「ハイキュー!!」〝出逢い〟音駒高校』、『ライドカメンズ The Stage』、声優として茶××擬人化プロジェクト『茶水伝承』で主役・水野瑞希役を演じている。25年秋、ミュージカル『新テニスの王子様』The Fifth Stageに出演。

1年を共に過ごしてきたふたりが語る、“舞台『刀剣乱舞』”の魅力

梶田拓希×湊丈瑠

――舞台『刀剣乱舞』(「刀ステ」)への出演が決まった時のお気持ちは?

梶田 とにかくうれしかったのを覚えています。「刀ステ」に出るということは、ずっと夢であり目標だったので、それが叶ったことが本当にうれしくて。あと男の子なので(笑)、やっぱり日本刀が好きで。そこから殺陣も好きになって、世界観や音楽の壮大さ、元の主との物語にも心を打たれて、「こういう舞台に立ちたい」って強く思ったんです。

 僕は『るろうに剣心』がきっかけで芸能を目指すようになって、そこから日本刀が好きになりました。家には模造刀もあって、先輩からもらった京都の刀なんですけど、17万円くらいするらしくて。めちゃくちゃ、ちゃんとしたやつです(笑)。模造刀だけど振ったりしていました。殺陣も含めて、稽古は“お仕事”なんだけど、僕にとっては大好きなメニューばかりで、全部が楽しいです。今回、「刀ステ」で初めて舞台上で刀剣を振れることが、本当にうれしいです。

――稽古は1年前から始まっていたとか。

 そうなんです。1年前から月2回くらいのペースで事前稽古がスタートしていて。ここまでじっくり準備できる舞台って、なかなかないと思います。

梶田 長く一緒にやってきた分、すごく関係性も深まりました。共演は初めてですけど、今では家族みたいな存在ですね。

――お互いの印象や関係性について教えてください。

 成長しているなって思います。拓希の殺陣は熱量がすごくて、それがちゃんと動きに現れているんですよ。それを見ていると「僕も頑張らなきゃ」って思えるし、かっこいいなって思います。

梶田
 うれしいなあ。丈瑠の殺陣は、とにかく綺麗。刀剣がすごく長く見えるんです。立ち筋が“シュッ”と伸びていて、最後までスッと決まっている。その所作が好きで、早く本番で見てもらいたいなって思っています。

 僕たち、ペアを組むことが多くて。3回前くらいの稽古でも一緒に組んで、「こうじゃない?」「いや違うかも」ってお互いに意見を言い合いながら、30分くらいずっと「もう一回! もう一回!」ってやり直して。動画を撮って確認して、またやって……と、ずっと繰り返していました。

梶田
 休憩中でも「ちょっとやろうか」って声かけ合ったりして。自然とそういう空気がある関係なんです。

この記事を書いた人

舞台の制作を経てライターへ。女性誌、インタビュー誌、劇場用パンフレットやwebサイトで音楽、映画、舞台、ドラマなどエンタメ系のインタビューやレポートを執筆。著書に『ぜんぶ! 海外ドラマ』がある。

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