【有村架純】インタビュー「みっちゃん(高畑充希さん)と一緒にいるときは“素の自分”でいられる」
執筆者:杉嶋未来
InRed6月号の表紙に登場してくれた有村架純さん。現在、公開中の映画『花まんま』について、そしてお忙しい中で“素の自分”でいられる場所などお伺いしました。
PROFILE
ありむら・かすみ/1993 年生まれ、兵庫県出身。数多くの映画、ドラマに出演し、代表作にドラマ「ひよっこ」、映画『花束みたいな恋をした』など。Netflixで「さよならのつづき」が配信中のほか、映画『ブラック・ショーマン』が公開待機。
関西の言葉がほどいた心の壁と役の距離
有村架純さんの最新作は、鈴木亮平さんと共演した『花まんま』。直木賞作家・朱川湊人の短編集を原作に、不思議な記憶をめぐる兄妹の絆、人の悲しみ、温かさを描く人間ドラマだ。
「軽快なテンポの中に、家族や大切な人に思いを馳せ、これまでの自分を思い返し、今を生きる上でのヒントになったり、支えにもなっていく。そんな作品になったと思います」
演じるのは、間もなく結婚を控えながら、ある〈秘密〉を抱える妹・フミ子。親代わりで育ててくれた兄への思いに揺れながら、兄に内緒で自身の心に従って行動していくという難しい役どころだ。
「フミ子にとって、お兄ちゃんの存在は本当に大きいんです。でも、自分が抱えるものに対して、“これは自分がやらなきゃいけない”っていう正義感というか、使命感のようなものが強くあって。その葛藤の部分を大切にしながら演じました」
舞台は大阪の下町で、関西出身者ばかりの現場。セリフも普段の会話も関西弁がメインだったこともあり、共演者やスタッフと心の距離がぐっと近づいたという。
「亮平さんがとてもオープンな方だったこともありますが、私も地元が関西なので、関西弁で話していたからか、自然と心の壁がなくなって、スッと役に入れた感覚がありました」
この記事を書いた人