【Kis-My-Ft2】藤ヶ谷太輔のハマりごと
~本、読書の魅力~

6年ぶりの主演映画で“クズ男”を熱演するKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんが登場。プライベートでは、読書したり、写真を撮ったり、料理をしたり、丁寧な生活を送っているという藤ヶ谷さんと一緒にのんびり過ごせたら最高にハッピー♡

藤ヶ谷太輔 プロフィール
ふじがや・たいすけ 1987年生まれ、神奈川県出身。AB型。2011年Kis-My-Ft2のメンバーとしてCDデビュー。

Q1.本がお好きな藤ヶ谷さん。
最近読んだ本を教えください。

舞台「野鴨」が終わって、キスマイの新曲「想花」のPRも落ち着いたタイミングで、本屋さんに行っていろいろ見ることができました。川村元気さんの「神曲」、辻村深月さんの「嘘つきジェンガ」、舞台の演出をやっている根本宗子さんのはじめての小説「今、出来る、精一杯。」を買って読みました。好きな作家さんの本を全部読みたいんですよね。ほかは、ジャケ買いが多いですね。

Q2.本屋さんにはよく行きますか?

頻繁には行けないんですけど、本屋さんってめちゃめちゃ落ち着くんですよね。でも、本屋さんの地図がよくわからなくて。あれが分かりづらいのは僕だけですかね(笑)。例えばA18って書いてあって探しても、あれ?ないって、また機械に並び直して、タイトルを検索して探し直しています。店員さんに聞くのではなくて、自分で探してあったー!って喜びたくて。でも、そういう時に限って、なかなか見つからなくて。この間は40分かけて探しました(笑)。そういう出会いが楽しいんですけどね。

Q3.藤ヶ谷さんにとって、本、読書の魅力とは?

僕は活字に触れるのが遅かったんです。漫画もあまり読んでなくて、幼少期は何をしていたんだろうって感じなんですけど(笑)。読書って眠くなるイメージがあったんですけど、川村元気さんの「世界から猫が消えたなら」を読んでハマりました。27歳、28歳ごろ目覚めて、今まで何をやっていたんだろうって反省しつつ、辻村さんも読み出して。川村さんは、読者に寄り添ってくれる作家さんだと思います。川村さんの「百花」はアルツハイマーがテーマで、読みながら自分の祖母を思い出し、自分の記憶とリンクしました。辻村さんの良さは、あの時、言語化できなかった気持ちや思いを時を経て、読んでいる時にこれだ!先生、僕が思っていたのはこれです!って自分の気持ちを代弁してくれるような、そんな魅力があります。やっと言語化できて答え合わせをできる感じが、読んでいて感動しますね。あと表現の仕方も、「食べる」と言う表現1つでもたくさん書き方があるんだなって勉強になります。

Q4.InRed読者に本を好きになるコツを教えてください。

読書って、その時のリズムがあるんですよね。他の人が面白いと言っていても、自分は乗らなかったり、飽きてしまうことがある。いろんな作家さん、いろんなジャンルの本にトライしてみると、これならいけるかもっていう本が見つかると思います。僕が読み始めたとき、読み続けたら絶対面白いはずだからって、生活のルーティンに入れました。お風呂上がりの15分の間読むことにして、最初のほうはどこまで読んだっけ?とかどんな話だっけ?とか主人公の名前は?ってなってましたけど、読み続けるうち面白くなっていきました。あと、読みながら頭に入ってこない時は、読むのをやめる。無理をせず、それでいて毎日は読む。1分でも1ページでもいいからちょっとずつ読み続けると、読書が楽しくなると思います。

取材・文=杉嶋未来

※InRed2023年3月号より。情報は雑誌掲載時のものになります
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