【丸山隆平インタビュー】三浦大輔との初タッグで挑む新境地!“ろくでなし感”を役柄に投影

執筆者:杉嶋未来

丸山隆平

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アーティストとしてはもちろん、俳優としてもドラマ、映画、舞台で活躍する丸山隆平さん。演劇界の異才、三浦大輔さんと初タッグを組む新作舞台『ハザカイキ』にかける思いを聞いた。

profile:丸山隆平
まるやま・りゅうへい 1983年11月26日生まれ、京都府出身。アイドルグループ、SUPER EIGHTではベースを担当。俳優としても、ドラマ、映画、舞台などで幅広く活躍。

三浦作品はろくでなしたちの
必死にもがく姿が魅力的

 丸山さんの最新作『ハザカイキ』は、『娼年』や『そして僕は途方に暮れる』など、演劇界、映画界で活躍する異才、三浦大輔さんと初タッグを組む意欲作だ。

「三浦さんの戯曲の魅力は、出てくる登場人物がみんなろくでなしというところですね。ろくでなしたちが、現代という森の中で必死にもがいて、自分の中で小さな革命を起こそうとしています。その世界の中のキャストに入れるのは、光栄ですし、入れるなんて思ってもなかったので、今回のオファーは、とても光栄でうれしかったです」 

 本作の舞台は、芸能界。マスコミとタレントという特殊な関係の中で、時代に振り回されながら葛藤し続ける人々の姿が描かれる。

「台本めっちゃおもろいです。すごくエンタメにも富んでいますし、主人公だけではなく、いわゆる群像劇で、それぞれの登場人物が自分の中のろくでもない部分をどう打開していこうとするのか、最後まで逃げ切るのか。そういった部分がどの人物にもしっかりと描かれているので、世代問わず、楽しんでもらえると思いますし、実際楽しめる舞台にしたいです」 

 今までの三浦作品はどの作品も主人公が“菅原裕一”という名前で、みんな揃いも揃ってダメ男という設定。

「今回演じる菅原がどういう人物かというのは、これから台本をなぞりながら三浦さんと作り上げていくんですけど、共感できる部分はきっとあると思います。自分の中に菅原と共通するものがあれば、広げていきたいです。あとは、三浦さんの中にあるろくでなし感とかも探りながら(笑)、役の中に投影できればと思います。つかみどころのない人物ではあるんですけど、人ってみんなそうだと思うんですよね。自分のことでさえも定義できないと思うので、その曖昧な部分を表現に落とし込めたら、この演劇は成功すると思います」

この記事を書いた人

杉嶋未来

舞台の制作を経てライターへ。映画、ドラマ、舞台のインタビューをメインに、年間150人以上の俳優を取材。アイドル、音楽、漫画、日本&韓国ドラマなどが好き。小6男児の子育て中。

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