【中島裕翔】猫役で猫の魅力に気づく「自由奔放な感じが可愛い」

これまでにない自分、斬新な舞台になる予感がしている

 本作で猫のリサーチをする中で猫の可愛さや魅力を感じ始めているよう。

「猫を演じなかったら、これほど猫のことを考えることはなかったでしょうね(笑)。この間、野良猫がたくさんいる公園に行って、猫を探したら結構いたんですよ。何匹かの猫の写真を撮ったり、観察しました。その公園の子たちはカラスと仲良く共存していて、興味深かったですね。あと、野良猫と飼い猫それぞれの映像をたくさん見ているんですけど、猫は犬と動きからして全然違うし、自由奔放な感じが可愛いくて、仕事を忘れてにんまりしちゃいます(笑)」 

 稽古真っただ中の8月10日に30歳の誕生日を迎えた。30歳を迎えてからの1作目となる本作で「新しい自分を見せたい」と力強く語る。
 
「この今の自分でヨゴロウザをどういう風に演じられるか。舞台では初タッグの蓬莱さんが自分のどんな面を引き出してくれるのか純粋に楽しみです。衣裳、舞台のセット、音楽などすべての面でこれまでにない舞台になりそうな予感もあります。柄本時生さん演じる、信頼していいのかわからないけど、頼り甲斐がある片目、一ノ瀬ワタルさん演じる黒ひげなど、みんなのキャラクターが稽古を通してどんどん固まって、猫のコミュニティが舞台上でできていくことにワクワクしています」


PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『ひげよ、さらば』

野良猫の丘に迷い込んだ記憶喪失の猫ヨゴロウザが、野良犬の暴力から猫たちを守るために立ち上がろうとするが……。共演は柄本時生ほか。PARCO劇場:2023年9月9日(土)~9月30日(土)、COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール:10月4日(水)~9日(月・祝)

Photograph=Ryoko Amano  Hair&Make-up=Kiyoko Ninomiya Styling=Yoshiaki Komatsu〈nomadica〉 Text=Miku Sugishima  Corporation=AWABEES

※InRed2023年10月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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