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レオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像》、誤って付された別称《美 しきフェロニエール》1490‒1497年頃 パリ、ルーヴル美術館 © GrandPalaisRmn( musée du Louvre) / Michel Urtado

OSHI-KATSU

ルネサンスの美人たち!東京でいま見たい「ルーヴル美術館展 ルネサンス」「美しき シモネッタ」展

執筆者:林 綾野

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キュレーター・アートライターとして展覧会企画や、美術書の執筆を手がける林綾野さんが紹介するアート情報。今回は、国立新美術館で開催の『ルーヴル美術館展 ルネサンス』、丸紅ギャラリーで開催の、『日伊修好通商条約締結160周年&シモネッタ歿後550年記念特別展—イタリアと日本の文芸作品に描かれた美しきシモネッタ—』をご紹介します。


レオアナルドとボッティチェリ
二代巨匠が描く女性像

 東京・六本木の国立新美術館では、パリのルーヴル美術館所蔵の作品50点余りが並ぶ展覧会『ルーヴル美術館展ルネサンス』が開催される。これまでも度々開かれてきたルーヴル美術館展だが、今回は15世紀から16世紀にイタリアで花開き、ヨーロッパ各地で隆盛を極めたルネサンス美術に着目。最大の目玉作品は本邦初公開となるレオナルド・ダ・ヴィンチの《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》だ。

 モデルとなった女性はミラノ公の妃や愛妾ではないかと推測される。顎を引き、きゅっと結んだ口元にしっかりとした眼差し。最新のファッションに身を包む姿はなんとも魅力的だ。この絵が描かれた15世紀末のミラノでは、女性の肖像は横顔として描かれることが多かった。しかしレオナルドは、当時フランドルで用いられていた手法をいち早く取り入れ4分の3正面を向いた姿で描いている。レオナルドという画家の先鋭性を今に伝える本作を要にルネサンス美術をしっかり楽しもう。

 東京・丸紅ギャラリーでは『美しきシモネッタ』展が開催中。レオナルドと並ぶルネサンスの巨匠ボッティチェリの《美しきシモネッタ》を中心にこの絵が描かれた歴史的背景、文学と絵画が共有する思想やイメージの世界を探る。丸紅株式会社所蔵《美しきシモネッタ》は日本で唯一のボッティチェリの作品として貴重。一度は見ておきたい。

 くしくも揃うレオナルド、ボッティチェリというルネサンス絵画の粋をこの機会に存分に味わいたい。

文=林綾野

この記事を書いた人

キュレイター、アートライター。展覧会企画、美術書の執筆を手がける。画家の創作への想いや食の嗜好などを研究、紹介し、美術鑑賞をより身近なのとして提案。近年手がけた展覧会「おいしい浮世絵展」「堀内誠一 絵の世界展」「柚木沙弥郎life•LIFE展」「谷川俊太郎絵本百貨展」など。主な著作は『フェルメールの食卓』『ゴッホ 旅とレシピ』、『ぼくはクロード・モネ』(講談社)、『浮世絵に見る江戸の食卓』(美術出版社)など。

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