「金利ある世界」が戻ってきた!家計にどう影響する?
執筆者:InRed編集部
世の中で話題になっているマネーや、経済にまつわるトピックをファイナンシャルプランナーの高山一恵先生にレクチャーしてもらいました。経済の知識が身につくチャンスです!この記事では、金利について解説します。
「失われた30年」からの脱出
「金利ある世界」が戻ってきた
——昨年、利上げがあり、「金利ある世界」に入ってきましたね。
高山 今まで普通預金の金利が0・001%だったのが、メガバンクでは3月から0・2%になる予定で、個人向け国債も1%近くに金利が上がるみたい。個人の預金者の目線だとそういうメリットはありますね。
——では、デメリットは?
高山 不動産を購入してローンの支払いをしている人は、住宅ローンの金利も上がるから要注意。企業も銀行から借り入れして工場を造ったりするので、その金利が上がってきます。利息を多く払う分、収益も上げていく必要があります。
——景気回復のために、マイナス金利政策を導入したんですよね?
高山 そうです。景気が悪いと物を買わないじゃないですか。そうすると経済が回らないから、金利を下げたんです。ローンの金利が低いなら家を買おうとか、企業も銀行からお金を借りて事業を拡大しようと思いますよね。それで景気を回復していこうとしたんです。
——金利が上がるのは単純にいいことかと思っていました……。
高山 そう。でも企業も売り上げを伸ばして、その売り上げを社員の給与に反映していかないと、本当の意味での経済回復は難しいと思います。
この記事を書いた人
「35歳、ヘルシーに!美しく! 」をテーマにしている雑誌『InRed(インレッド)』編集部。 “大人のお洒落カジュアル”を軸に、ファッションや美容はもちろん、ライフスタイル全般を網羅。公式ウェブサイト『InRed web』ではライフステージの変化の多い世代ならではの、健康、お金・仕事、推し活に関する情報を発信。お洒落で楽しい毎日に役に立つヒントをお届けしています。
X:@InRed_tkj
Instagram:@inrededitor