「なんだかモヤモヤ」「楽しくない…」30代女性の【こころのプチ不調】を、セルフメンタルケアで整える!
もやもやしたり、生きづらいと感じるのは、こころからのSOS。放置せず、まずはセルフケアで疲れたこころをいたわって。コツさえ摑めば、ストレスとうまく付き合っていけるはず。
30代女性を取り巻く環境は複雑。こころを健やかに保つのも大変
「女性の30代はこころの不調に陥りやすい時期」と話すのは、ともクリニック浜松町院長の福永先生。
「30代って、がむしゃらに働いた20代を経てふと立ち止まり、“私、この先もこのままでいいのかな?”と考える時期ですよね。結婚して環境の変化があったり、子育てに必死になったり、周りがみんなそうなって取り残されたように感じたり、努力が必ずしも報われるとは限らないと気づいてしまったり……ひと口に30代といっても、置かれた状況は人によって千差万別なわけです。それなのにSNS全盛期の今、比べる対象が目の前にあふれていて、自分を否定的に捉えやすくなってしまう。30代という年代、女性として生きることだけでも大変なのに、この数年の社会の変化も合わさって、こころはとても崩れやすくもろい状態といえます。だからこそ、自分のこころと向き合って、いたわってあげること、セルフケアが必要なんです」
でもこころのコンディションって、体と違って目に見えないもの。自分が不調かどうか、見極めるポイントは?
「危険信号はいくつかあります。今まで楽しかったことが楽しく感じないとか、仕事や家事などの作業をする中で、今までのようにこなせない、パフォーマンスが落ちたと感じる、あるいはいつもしていたLINEの返事が面倒で、だるい、動けない、家から出られないというものも。ごはんが食べられない、眠れない、というのはもう完全に症状が出ている状態なので、早めに医師に相談してほしいです」
精神的な問題で病院に行くのは、かなりハードルが高いように感じますが……。
「たしかに、メンタルのことで病院に行くというのは大ごとのように感じるかもしれませんが、それは違います。“もっとヤバくなってから”“自分には関係ない場所”“性格の問題だから”すべてNO。受診してみたら“自分の状態がわかった”“納得できた”ということもあるので、セルフケアをしつつ、気楽にメンタルクリニックを受診することも視野に入れてみてほしいですね」