多部未華子インタビュー「心が動いたら即行動が私なりのライフハック」

執筆者:長嶺葉月

多部未華子 InRed5月号 2025

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InRed5月号のカバーに登場してくれた多部未華子さん。多部さんの仕事とプライベートのバランスをとる秘訣をお伺いしました。

PROFILE
たべ・みかこ/1989年1月25日生まれ、東京都出身。2002年にデビュー。今までにブルーリボン賞新人賞、エランドール賞新人賞、読売演劇大賞優秀女優賞などを受賞。近年の出演作にドラマ「スロウトレイン」、映画『流浪の月』などがある

思い立ったら即行動! 短期スパンで物事を捉える

多部未華子 InRed5月号 2025

時間も有限で、すべて自分でコントロールできないからこそ、心が動いたら即行動が多部さんなりのライフハック。
「自分の気持ちに忠実であることが大事だと思っていて、明日何を食べたいかっていう小さなことでもいいんですが、決めたら即動く。ずっと先のことを見据えることも大事ですが、現時点での私の日常を考えると長期的に取り組むのは息切れしちゃうし、つまずいた時のダメージが大きいので。短期的に、心のままにすぐ行動ならば勢いでいける部分もあるし、もしうまくいかなくても“勢いだったから”とくよくよしなくてすみます。いい意味でドライであることが心の安定にもつながっていて、お芝居にしても自分で出来不出来をジャッジせず、監督のOKを信頼する。それが100点じゃなかったとしても、OKが出たならOK ! 次から次へとやることがあるからこそ、悩んでいる暇もないですし、自分に対しても、人に対してもおおらかでありたいですね。いいか悪いかはわからないですけど、仕事は仕事と割り切るタイプだからこそ、役に苦しめられたり、心がすり減ったりせずに取り組めている気もしています」
 
30代になって、自分の歩む人生と携わる作品、演じる役柄が重なり合っていく。
「母親役は共感しかないですし、20代で同じ役をいただいても、きっとなんのこっちゃわからないままだったと思います。実際に自分が体験してきていることをお芝居として演じる、その醍醐味を味わっているところです。そうやって積み重ねていった先に、“自分はこうだ”という在り方みたいなものを確保できたらいいですね。自分を信じて生きてきた確固たる強さみたいなものが、40代あたりで備わったらうれしいし、そうなるだろうとも思っています」

Model=Mikako Tabe Photograph=Yasuhisa Kikuch〈i Vale.〉
Styling=Makiko Iwata Hair & Make-up=Ayano Iwane
Interview & Text=Hazuki Nagamine

※InRed2025年4月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

この記事を書いた人

ファッションや美容、ライフスタイルを切り口とした著名人へのインタビューで数々のファッション誌を中心に活躍。3度の飯と同じくらいネコが好き。

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