『ジャンヌ・ダルク』『萎れた花の弁明』『パリ・オペラ座バレエ団 2024年日本公演』【伊達なつめさんの一押しステージ情報】
執筆者:伊達なつめ
演劇ジャーナリスト・伊達なつめさんのおすすめ作品をご紹介。今回は、舞台『ジャンヌ・ダルク』、城山羊の会『萎しおれた花の弁明』、『パリ・オペラ座バレエ団 2024年日本公演』の3本をピックアップ!
清原果耶が新たなジャンヌ・ダルクを魅せる!
舞台『ジャンヌ・ダルク』
農家の少女がある日突然神の啓示を受け、先頭に立ってフランス軍を勝利に導き、3年足らずの後に火炙りの刑で絶命―。人知を超えた短い生涯を駆け抜けたジャンヌ・ダルク役として、清原果耶ほど説得力のある俳優が他にいるだろうか。無垢な心に強靱な意志をしのばせ、王や軍人や民衆を導いた奇蹟を、彼女なら信じることができそうだ。
演出=白井 晃 脚本=中島かずき(劇団☆新感線) 音楽=三宅 純
出演=清原果耶、小関裕太、福士誠治、島村龍乃介、深水元基、山崎紘菜、坪倉由幸(我が家) 、野坂 弘、ワタナベケイスケ、粟野史浩、りょう、神保悟志、岡田浩暉、榎木孝明
上演中~12月17日(日) 東京建物 Brillia HALL ※大阪公演あり
(問)キョードー東京 TEL:0570-550-799
コロナからの解放と性の解放を描く娯楽大作
城山羊の会『萎れた花の弁明』
三鷹は確かに都心からはちょっと遠いし、駅から三鷹市芸術文化センターまでがまた徒歩だと15分ほどかかるのだけど、城山羊の会の新作が観られると思えば、まるで苦にならない。コロナ禍で正しい不織布マスクの着用に努めてきた中年男の、ささやかな解放感とエロスが、ホットチョコレートのように観る者の心を温めてくれるはず。
作・演出=山内ケンジ
出演=岩谷健司、村上穂乃佳、朝比奈竜生、岡部ひろき、石黒麻衣、J.K.Goodman、原田麻由、岡部たかし
12月8日(金)~17日(日) 三鷹市芸術文化センター星のホール
(問)三鷹市芸術文化センター TEL:0422-47-5122
格式高いバレエの殿堂が、4年ぶりに来日
『パリ・オペラ座バレエ団 2024年日本公演』
2022年にジョゼ・マルティネスが芸術監督に就任して風通しがよくなり、輝きが増したパリ・オペラ座。4年ぶりとなるバレエ団としての来日公演では、エトワールに任命されたオニール八菜の『白鳥の湖』でその昇格を祝い、キラ星スター・コンビが日替わり登場の『マノン』では、毎回異なるドラマに悩殺されよう。
『白鳥の湖』〈全4幕〉
音楽=ピョートル・チャイコフスキー 振付・演出=ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパ、レフ・イワーノフに基づく) 指揮=ヴェロ・ペーン
2024年2月8日(木)~11日(日) 東京文化会館 大ホール
『マノン』〈全3幕〉
音楽=ジュール・マスネ 振付=ケネス・マクミラン 指揮=ピエール・デュムソー
2024年2月16日(金)~18日(日) 東京文化会館 大ホール
(問)NBSチケットセンター TEL:03-3791-8888
文=伊達なつめ
※InRed2024年1月・2月合併号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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この記事を書いた人
演劇ジャーナリスト。演劇、ダンス、ミュージカルなど、国内外のあらゆるパフォーミングアーツを取材し、多数の雑誌・webメディアに寄稿。
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