精神科専門医に聞く!【こころのプチ不調】こんな時どうしたら…?もやもやお悩み相談室
【Q5】「身近にこころが不安定な人がいます。明るい時もあるけれど、しんどそうなこともよくあって。どうやって付き合っていくのがいい?」
A.巻き込まれないようにしつつ、背中を押してあげてほしい
「自分がそこに影響されないように、うまく付き合っていくことは必要。もし近い関係性なら、受診を勧めるのもあり。いきなり自分の意思でメンタルクリニックに行くのはハードルが高いもの。通院して解決できることもあります」
【Q6】「嫌なことがあるとすぐに人に言いたくなってしまいます。これって悪いこと…?」
A.ひと晩寝かせて考えたら、ネタとして話すのはアリ
「ネタとして笑いにするならありだし、一人で抱え込むよりずっといいです。ただすべてのことがはっきりしないうちにすぐに話したりすると、後々トラブルに繫がることもあるので、ひと晩寝かせて考えたほうがベターかも」
【Q7】「毎日、家に帰っても仕事のことが気になって、頭がいっぱいに。寝る時も心配で眠れなくなります」
A.先送りにするスキルを習得! 医療機関を受診するのも◎
「仕事にしろ人間関係にしろ、一人で考えて解決することはないと思います。だからこそ、いったん先送りして別のことに集中する、そんな切り替えができるといいですね。眠れないなど症状がある場合は、医療機関を頼って」
アドバイスをくれたのは…
ともクリニック浜松町院長 福永伴子先生
医学博士、ともクリニック浜松町院長。1994年順天堂大学医学部医学科卒業後、複数のクリニックで診療経験を積み、2011年に精神科・心療内科として、ともクリニック浜松町を開院。日本精神神経学会精神科専門医、日本医師会認定產業医。
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※InRed2023年7月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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