【こころの健康】に効果的! 3大幸せホルモンを分泌させる方法【精神科専門医に聞く】
4.トリプトファンを食事で摂る
セロトニンの材料となるトリプトファンという栄養素は、体内で作ることができず、たんぱく質の多い食材から摂取できます。また、その合成を助けるビタミンB6を一緒に摂ると効果的。玄米、納豆、焼き鮭、豆腐の味噌汁、バナナヨーグルトという朝定食は最強です。
5.腸内環境を整える
腸と脳は数多くの神経で繫がっていて、お互いが作用し合っています。セロトニンの90%、ドーパミンの50%は腸内で作られており、腸がきちんと働かないと、これらの分泌も減ってしまうおそれが。善玉菌を増やすには、発酵食品や食物繊維、オリゴ糖を積極的に摂りましょう。
6.ハグで心ふんわり
不安を抑え、幸福感を高める愛情ホルモン・オキシトシンは、人との触れ合いで分泌されやすいといわれますが、肌触りのいいものや動物を触ることでも分泌されるそう。お気に入りの毛布やぬいぐるみをスリスリ、ギュッとして癒やされる感覚は、科学的に証明されていたんですね。
アドバイスをくれたのは…
ともクリニック浜松町院長 福永伴子先生
医学博士、ともクリニック浜松町院長。1994年順天堂大学医学部医学科卒業後、複数のクリニックで診療経験を積み、2011年に精神科・心療内科として、ともクリニック浜松町を開院。日本精神神経学会精神科専門医、日本医師会認定產業医。
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illustration=Ai Ii
※InRed2023年7月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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