【栗原恵さん】ランウェイデビューも!「新たなチャレンジの連続にワクワク」
アスリート女子に学ぶ! ヘルシーな美しさの秘密
『InRed』で連載中の「アスリート女子に学ぶ! ヘルシーな美しさの秘密」。今回お話を聞いたのは、元女子プロバレーボール選手の栗原恵さん。愛くるしい笑顔と、穏やかな空気感。周りを癒やす、その雰囲気を作り出すものとは?
ありのままの美を引き出すのは、たくさんの縁に恵まれた日々
温かさにあふれた笑顔が、周りの空気までをも変える
引退後さまざまな仕事に挑戦し、ついにランウェイデビューまで果たした、元バレーボール選手の栗原恵さん。
「選手時代から、遠征には雑誌を持っていくほどファッションが好きでした。密かにモデルに憧れ続けていましたが、まさか自分ができるなんて。現在はイベントでの子どもの指導や試合解説、バラエティ番組の出演のほか、大きめサイズの靴のコラボや足の負担を軽減するサンダルのプロデュースなども手掛けています。新たなチャレンジの連続ですが、ドキドキよりワクワクのほうが大きいです。
選手時代は『日本代表でなければ価値がない。バレーがなくなったら自分には何も残らない』と不安を抱えていました。それが34歳の時に、引退後を楽しみにしている自分にふと気づいたんです。『ああ、やり残したものは何もないんだ、すべてコートに置いてきたんだな』と、未練なくスパッと引退を決断。満足して競技生活を終えられ、幸せだなと思います」 世界のトップで戦っていたとは思えないほど柔らかな空気を漂わせますが、選手時代は鎧をつけていたと振り返ります。 「子ども時代は海と山しかない島で温かい人々に囲まれ、のびのびと育ちました。中学で強豪校に入ってからは、厳しい指導の下、自信も失くして笑顔を忘れてしまいました。日本代表入り後はピリピリした空気の中、笑顔を見せないエース像が望まれているのだと『笑わないエース』を演じるように。周りから求められる私とは何かを模索し、鎧をつける日々。20代後半で日本代表を外れ、重荷を下ろしてからは、本来の自分に戻れました。本当に不器用(笑)。もっと楽に生きていいんだよと、過去の自分に言ってあげたいです」
常に穏やかな語り口と愛くるしい笑顔の栗原さん。その“癒やし力”の源は?
「支えは家族、バレーでつながった友人、3匹の保護猫たち。いつも自分をフラットに戻してくれる場所があることが、助けになっています。人に恵まれ、たくさんの温かいご縁のおかげでここまで来られました。『恵まれるように』とつけてもらった名前の通り。本当に感謝しています。これからも凹むことはあると思いますが、ジャンプと同じで一度しゃがまないと跳べませんから。振り返った時に笑えれば、それでいいのかなと思っています」