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【ライター吉田可奈の音楽予報】Tele、セブンス・ベガが鳴らす「私に重なる」ラブソング。映画のような没入感に溺れる
執筆者:吉田可奈
次々と登場する新進気鋭のミュージシャンたち。今月は、シンガーソングライターのTeleと、4人組ガールズバンドのセブンス・ベガがそれぞれ生み出したラブソングを紹介します。
恋愛の数だけ存在するラブソング
ラブソングとひと言でいっても、アーティストごとに切り取る瞬間は全く違うもの。Teleとセブンス・ベガがリリースした新しいラブソングは、それぞれの〝らしさ〟がにじみ出たとても素敵な曲となっています。
すでに多くの音楽ファンから愛されているシンガーソングライター、Tele。スムージーで心地のいい歌声と、爽やかな風を感じさせるサウンドは心にスッと気持ちよく入ってくるだけでなく、何度も聴き返していくうちに、メッセージ性の強さや、深読みすればするほどに楽曲の持つ深さと奥底にある悲しみや刹那などを感じさせてくれます。そんな、聴くほどに夢中になる曲を届けてくれる彼が配信した新曲「ロープウェイ」は、自由な空気に満ちあふれた、思わず笑顔になるTele流ラブソング。〝だらしない〟というフレーズが印象的に響きながら歌われる恋物語の、主人公が恋に翻弄される姿にほっこりする人も多いはず。軽やかなビートと、気持ちのいいホーンに乗る遊び心あふれる言葉選びや、思わず一緒に歌いたくなる展開など、彼の新たな一面を感じる楽曲に仕上がっています。
ボーカルのカンナがインスタのストーリーにバンドメンバーを募集したことから始まり、2023年に結成したセブンス・ベガは、勢いのあるボーカルと、キャッチーでありながらジャンルレスにさまざまな楽曲を聴かせてくれるガールズバンド。強い女性に憧れているという彼女たちが鳴らす音楽は、芯があるけど、たまに弱くて、挫けそうな心情も描きながらもちゃんと自分を持ち、守ろうとする主人公が好感度大。新曲「魔法がとける前に」は、どこか懐かしさを感じるメロディと歌い方がクセになるポップチューン。女の子が自分を好きでいるために、メイクで魔法をかける主人公がとっても愛らしい。自分にメイクという鎧をつけて、恋に立ち向かう楽曲は、いつかの自分に重なるはず。
人それぞれに恋愛のタイプがあるように、さまざまな恋愛を歌ったラブソングが存在するもの。この季節に、映画やドラマを見るようにラブソングを堪能してみはいかが? それぞれの曲が、より好きになるはずです。
この記事を書いた人
エンタメ系フリーライター。作詞家。シングルマザー。飼い猫の名前はデデ丸。著者本「うちの子、へん?」 「シングルマザー、家を買う」(ともに扶桑社)発売中。音楽、映画、舞台、アイドル、タイ、オタク事が得意。
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