【木戸大聖】「すずちゃんと将生さんに全身でぶつかっていった」2/21公開『ゆきてかへらぬ』インタビュー

執筆者:杉嶋未来

木戸大聖さん

シンプルに正直に生きている姿が眩しく見えた

 泰子と中也、小林ら三人が織りなす複雑で歪な三角関係、そして大正〜昭和という時代に生きる人間の生き様から目が離せない。

「完成作を見て、今、僕らが失っているものがあると思いました。彼らは本能でぶつかり合って、飛び散った感情がどこに行くかわからないけど、パーツを一つ拾って詩を書く人もいれば、批評する人もいて、それを拾っているけど気づかない泰子みたいな人もいる。ただみんなに共通しているのは、SNSが身近にあり、どこか散漫に感じる現代と違って、シンプルに正直に生きていること。その姿が眩しく見えました」


information
『ゆきてかへらぬ』
『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』の名匠・根岸吉太郎監督が、広瀬すずを主演に迎えて、16年ぶりに長編映画のメガホンをとった意欲作。主人公、泰子のファッションをはじめ、和と洋が同居する大正モダンの世界観も大きな見どころ。

2月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開 ©2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会  配給:キノフィルムズ2月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
©2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会 
配給:キノフィルムズ

Photograph=Takuya Maeda〈TRON〉 Styling= Yusuke Sasaki 
Hair&Make-up=Mayu Ishimura Text=Miku Sugishima

コート¥396,000、Tシャツ¥44,000、パンツ¥143,000、シューズ¥170,500
(すべてエンポリオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)

※InRed2025年3月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

この記事を書いた人

舞台の制作を経てライターへ。女性誌、インタビュー誌、劇場用パンフレットやwebサイトで音楽、映画、舞台、ドラマなどエンタメ系のインタビューやレポートを執筆。著書に『ぜんぶ! 海外ドラマ』がある。

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