【ライブレポ】TOMORROW X TOGETHER、自身初の東京ドームライブ初日「ようやく会えたね。約束の場所で」
執筆者:小池 遥
直前に怪我をしたBEOMGYUは悔しさを滲ませながらも感謝と愛を伝えた
直前に怪我をしてしまったBEOMGYU。この日のパフォーマンスも座っての参加となる悔しい結果に。
「いつも騒がしいBEOMGYUが静かだから変」「あれはセットですか?(笑)」と、メンバーからイジられながら明るいムードで進行。ステージ上の移動は椅子ごとメンバーに”よいしょ”と抱えられたり、おんぶされたりと可愛い姿が見られた。
さらに、ライブ冒頭では「MOAに会えないのことの方がツラい。MOAが一番の薬だから」と話すと、YEONJUNが「BEOMGYUが早く治るようにファイティンって言ってあげましょう」と言い、会場から「ファイティン!」と大声援が送られると満面の笑顔も見せた。
最後のコメントでは、「実は昨日(リハーサル)も今日もすごく残念な気持ちになりました。いつ来られるかわからないこの東京ドームの上で、ダンスを出来ないことが、すごく悲しい。すぐ治るとみんなに伝えたんですが、思ったよりもなかなか治らなくてもどかしい気持ちになりました。でも、僕がいないステージでも4人で、5人以上のステージをつくってくれたメンバーに感謝しています。そして、早く良くなって素敵なステージをお見せしますので、少しだけ待っていてくださいね。次に来るときには、椅子が必要じゃない少年となって戻ってきます。今日は来てくれて、本当にありがとうございました」と、感謝と悔しさを滲ませながらファンと約束した。
デビュー5年にしてつかんだMOAとの約束の場所
ライブ終盤では最新曲『ひとつの誓い(We’ll Never Change) 』を運命のように、繋がれている紐を使ったパフォーマンスで魅了した。アンコールの『Miracle』ではそれまで我慢していた涙が溢れてしまったBEOMGYUに、花道にいたメンバーたちが走って駆け寄り抱きしめる姿も。そのメンバーたちの愛と絆に観客も一緒に涙し、会場全体がやさしい気持ちに包まれた。
ライブ中「約束」「ずっと一緒だよね」と、ツアータイトルにもある「PROMISE」という言葉を何度も口にしてきた5人。
2019年にBTSと同じ事務所のボーイズグループとしてデビューし、すぐに注目を集めたもののコロナ禍などもあり、決して順風満帆だったとは言えない5年間を経て、ようやく手にした東京ドームというステージ。激しいロックナンバーからPOPSまで幅広い楽曲と多彩なパフォーマンスで全28曲、3時間以上のライブを披露し、「夢みたい」「夢を見させてくれて、叶えてくれてありがとう」と、最後までMOAへの愛と感謝を伝えた。
取材・文=小池 遥
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この記事を書いた人
出版社、IT企業を経てフリーランスに。雑誌、WEBメディア等でファッションから美容、エンタメまで、”なんでもやってみよう”精神をモットー。K-POPの流れから、アジア圏のインディーバンドが気になる今日この頃。SNSは見る専、英語と韓国語を勉強中。
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