史上最高傑作!映画『キングダム 大将軍の帰還』が7月12日より公開中
執筆者:InRed編集部
山﨑賢人氏インタビュー
●ついに映画『キングダム 大将軍の帰還』が完成しました。今回が映画「キングダム」シリーズの最終章となりますが、ご覧になった感想をお願いいたします。
映画が始まってすぐ、回想シーンからもう泣きそうでした。一作目の「キングダム」で信が王騎将軍と出会って、2作目・3作目といろんなことがありましたが、今回はずっとクライマックスが続く感じで。
ストーリーの面白さはもちろん、「キングダム」の真骨頂が全部詰まっているのが、今回の『大将軍の帰還』なので、見終わって「とんでもない映画がまたできたな、この景色を見るために今までみんなで頑張ってきたんだな」と思いました。早くもう一回観たいです。
●まさに全編クライマックス。アクション映画としても人間ドラマとしても、名場面がたくさんある本作ですが、まずは冒頭の吉川晃司さん演じる龐煖との戦いのシーンから振り返っていただけますか。
あのシーンでは飛信隊のみんなが龐煖(ほうけん)の攻撃から信を守ってくれるところを見て、まずひと泣きしました。撮影のときも、信を絶対に生かす、信を守るっていう飛信隊の熱い思いや団結力をひしひしと感じて、信は気絶している場面ですが僕は演じながら泣いていたんです。みんなが守ってくれている陰で、「このシーン、ヤバい」と思っていました。
吉川さん演じる龐煖(ほうけん)と対峙するのもすごく楽しみでした。吉川さんの龐煖(ほうけん)が醸し出す空気感は半端じゃなくすごかったですが、信は龐煖(ほうけん)相手に「ここなら絶対に討てる」という隙を見つけ、攻める。
ただ、それを龐煖(ほうけん)に見極められていて、信は一撃で致命傷を負ってしまいますが、龐煖(ほうけん)をぎりぎりのところまで追いつめるアクションを意識しましたし、だからこそそんな信と羌瘣(きょうかい)でも倒せない、歯が立たない相手が龐煖(ほうけん)であるという表現ができたかなと。
●改めて「キングダム」シリーズでの大沢たかおさんとの共演を振り返って、今思うことを教えてください。
1作目は、クライマックスで信が「天下の大将軍になる」と宣言するシーンで共演させていただいたのですが、現場での大沢さんのオーラがすごすぎて近寄れなかったのを覚えています。
2作目からは、信が王騎将軍と一緒に戦場にも出るようになり、長い時間を一緒に過ごさせていただいたので、いろんな思い出があります。大沢さんは、言葉でアドバイスしたり、演技について語ったりするわけじゃなくて、本当に王騎将軍のようにその姿で見せてくださるんです。それがまたかっこいいなと思っていました。
人としても役者の先輩としても尊敬できる部分ばかりで、「キングダム」でご一緒できたのは最高の時間でした。大沢さんご自身と王騎将軍からもらったもの、「キングダム」で受け継いだものは、信としても、個人としてもずっと大切にしたいと思います。
●信と山﨑さんが一体化しているような感覚もあるのでしょうか?
僕自身が信に影響されている部分は間違いなくあります。信に対していいなと思う部分で、自分が実際生きていくうえでも大切にしたいことがいくつもありますし。たとえば、信は考え方がシンプルですが、本当に大事なことがわかっている。自分も、普段の生活でそうありたいなと思います。
●「キングダム」シリーズは、2018年春に撮影が始まり、6年で、4本の映画が公開されることとなりました。あらためて「キングダム』シリーズへの今の思いをお聞かせください。
長かったような、あっという間だったような気もしますが、20代は「キングダム」と信と一緒に生きてきた感覚があるので、それが終わるんだなっていう寂しさと、やったぞっていう達成感と、またすさまじい作品を世の中に放出するんだっていうワクワク感が今はありますね。
1作目、2作目、3作目と、それぞれ違う形で「キングダム」の面白さが描かれていて、どの作品も、すべてがものすごいクオリティになっているのが、本当にすごいことだなと思います。これまでの3作で生まれたいろんな思いが重なって、信だったり、王騎将軍だったり、みんなの双肩にのって、どんどん前に進んでいるような感覚が「キングダム」にはあるんです。そんな熱さも好きですね。
今回の『大将軍の帰還』のために、今までの3作品があったと言っても過言ではないので、本当に多くの人に『大将軍の帰還』を見ていただきたいですし、何回でも見ていただきたいなと思います。それが僕自身の現段階での夢ですね。
文=InRed編集部
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この記事を書いた人
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