MONEY & WORK
【北川景子】インタビュー「自分が柔軟に変わって対応して、極端なことを言えば、もし折り合いがつかなくても仕事だからと割り切る」
執筆者:長嶺葉月
家の中では、子どもたちが中心だ。台本を覚えるのは、子どもたちが寝た後。それまでは仕事は持ち込まない。その境界線が、彼女の家庭を円滑に回す秘訣なのかもしれない。
「一人目が生まれた時に3カ月で仕事復帰をして、その時はとても焦っていて。同年代がどんどん働いて結果を残していくのを横目に、社会から取り残されている孤独感もありました。家にいる時は仕事がしたいのに、仕事をしている時は子どもの様子が気になる、どっちつかずの日々。それを変えたのは、家族との話し合いでした。夫婦で働く期間を決めて、家族全員で支えるスタイルに切り替えたんです。たとえば映画なら1カ月半、連ドラなら4カ月。その間、夫が仕事量を抑えて、私が働き、夫が働く時期は私が仕事量を抑える。“順番に働く”形をとって、お互いに支え合うことで罪悪感はなくなりました。子どもたちも、『今日はママの日? パパの日?』と聞くのが習慣になっていて、必ずどちらかが一緒にいることで安心して過ごせています」
今年は、30代最後の一年が始まった。
「結婚して、子どもを2人も授かって、状況の変化はあっても、私自身の中身は昔からあまり変わってないと思います。好きなものや考え方、価値観も。このまま流れに身を任せながらやっていけたらいいですね。40代の働き方を見据えつつ、状況に合わせて柔軟に変化を受け入れながら」
PROFILE
きたがわ・けいこ/1986年8月22日生まれ、兵庫県出身。直近の出演作に、ドラマ「あなたを奪ったその日から」、映画『ラーゲリより愛を込めて』など。現在、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」に雨清水タエ役で出演中。
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Model=Keiko Kitagawa
Photograph=Wakaba Noda 〈TRON〉
Styling=Takayuki Hayashi Hair & Make-up=Anna Shimazaki Text=Hazuki Nagamine
※InRed2025年12月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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