FASHION
【北川景子】インタビュー付き【TOM FORD】【SAINT LAURENT】【Max Mara】ドラマティックなアウターに魅せられて
執筆者:長嶺葉月
限られた時間の中で“楽しむための段取り”を整えるようになりました
主張のあるアウターと響き合うのは、静かでいて力強い北川景子さんの美しさ。着られてしまうことなく、彼女が纏うことで完成する。まずは、北川さんのアウター事情について。
「元々は白や黒、ネイビー、グレーと寒色が好きなんですが、最近は茶系や深いカーキにも惹かれるようになりました。黒一辺倒だったアウターも、今年はブラウン系が中心。手元にはまだ届いていないのですが、買い取りしたアウターも今日たまたま私服で着てきたフェイクファーのベストもブラウンです。同じように、色で言えば今年はバーガンディがとても可愛いなと思っていて。今回の衣装を見た時に、真っ先に着たいと思ったのがマックス・マーラでした。サンローランも以前から好きなブランドですが、ブラウンのレザージャケットは私にとって新鮮な感覚でした」
また、トムフォードのアイスブルーのセットアップは間違いなく似合う一着。
「水色も昔からずっと好きです。青みのあるカラーが自分の肌の色とも合うのですが、あるとき雑誌を読んでいたら、“北川景子はイエベ・秋”と分類されていたことがあって、『え?』となりました。水色や青みのあるピンクのような、青白いトーンのほうがしっくりくるので、間違いなくブルベだと思っています(笑)。似合う色を身に着けていると、自然と顔立ちも整って見える気がします」
好きなもの、似合うものを明確に把握した上で、新しいエッセンスにもためらわず手を伸ばす。現在、二児の母でもあり、慌ただしい毎日を送る中でファッションは楽しみのひとつ。
「本当はゆっくりと吟味したい気持ちもありますが、今は子どもを預けてまでお洋服を買いに行こうとは思わないので、その分、好きなブランドのウェブサイトを念入りにチェックして、気になるアイテムはすぐにスクショしておきます。子どもが寝た後のその時間も至福です。そして仕事帰りの1時間などショップに立ち寄る時間ができたら、試着をする。ゆっくり店内を回る時間は取れないですが、スクショを集めた“欲しい服フォルダ”を片手に、狙いを定めて効率よくお買い物。オンラインも便利ですが、素材や色味を見て、触って、納得してから買いたいので、限られた時間の中で“楽しむための段取り”を整えるようになりました。おしゃれを楽しみたくて」
子どもの行事など改まった場ではMIKIMOTOのパールジュエリーを愛用
ジュエリーとの距離感にも変化が訪れ、パールが以前よりずっと身近なものになった。
「子どもの行事など改まった場ではMIKIMOTOのパールジュエリーを愛用しています。最初に買ったのは、ジャケットの襟元につけるブローチ。それまでパールは母や義母などへの贈り物というイメージだったけれ子どもの行事など改まった場ではMIKIMOTOのパールジュエリーを愛用ど、ブローチを購入したことをきっかけに、それに合うピアス、次にネックレス……と少しずつ買い足しています。ラインで集めるのが好きで、Vcodeのコレクションがお気に入りです」
北川さんにとってジュエリーは、自分を更新していく指針のようなもの。働いて、自分で手に入れたジュエリーには意志が輝く。
「自分にジュエリーを贈ることは、若い頃からすごく好きですし、大切にしていきたいイベントのようなもの。最近の誕生日は、カルティエのクラッシュ ドゥ カルティエのピアスを購入。自分の手で働いて買いたいし、買いたいから働く。物欲というよりは、そういう循環が心地いいですし、モチベーションにつながります。ファッションジュエリーも好きだけど、年齢的にも本当によいものを、長く使いたいと思えるものを
手に取るようになりました」
Model=Keiko Kitagawa
Photograph=Wakaba Noda 〈TRON〉
Styling=Takayuki Hayashi Hair & Make-up=Anna Shimazaki Text=Hazuki Nagamine
※InRed2025年12月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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