【波瑠】インタビュー「車の運転をするのが好きなので、足元はヒールよりも断然スニーカー派」 スポーティアイテムで春のカジュアルオシャ活
執筆者:長嶺葉月
スポーティなアイテムは、大人の抜け感を作ってくれる
可憐でいてハンサム。カバー初登場の俳優・波瑠さんが、撮影中に纏っていた研ぎ澄まされたようなムードは、インタビューになると途端に自然体で柔らかなものに変わる。
「私のことをテレビなどで見てくださる方たちが想像する以上に、私の私服はスポーティだったり、ストリート寄りのアイテムが多いと思います。今回の撮影で着用したアイテムでいえば、キャップもよくかぶるし、スニーカーも好き。現場に行く時はラクな服装が一番なので、動きやすくて着たり脱いだりしやすいスウェットなどラフなものが多いです」
普段からキリッと見られがちという自覚も相まって、〝決めすぎない〟こともご自身のファッションで心掛けていること。
「大人のスタイリングは、かっこよく持っていきすぎると、どうしても〝決めすぎ感〟が出ちゃうことがあると思うんです。だから、スポーツアイテムは、ちょっとした〝抜け感〟として使うことが多いですね。例えば、足元にスニーカーを合わせたり、カッチリした印象のアウターを着るなら古着のTシャツを入れてみたり。カジュアルな要素をほんの少し足すことで、ちょうどいいバランスになります。車の運転をするのが好きなので、足元はヒールよりも断然スニーカー派。ナイキのダンクやアディダスのサンバ、ニューバランスなどがスタメンで、普段から出番が多いです。トレンドのボリュームのあるデザインのスニーカーはまだ挑戦できなくて。可愛いなと思うんですが、足首とのバランスがなかなか取れず……」
今回のスタイリングの中で、波瑠さんの心に響いたものは、キャップを合わせたグリーンのコーディネイト。
「ガーリーなスタイルにキャップを合わせるのが好きなんですよね。でも、実際に着ていて落ち着くのは表紙カットのカーキのセットアップかな。以前はカーキに対して苦手意識があったんですけれど、今日着てみたら『あ、意外といける』と発見がありました。好きなものと似合うものは別物だと思っているタイプですけれど、トライだけはしたほうがいいなって。もちろん可愛いなと思うものが実際に身につけると似合わないこともあるし、その一方で思いがけずしっくりくることもある。それは、自分の年齢や体形、その時の気分によって移り変わっていく部分もありますし、自分が納得して心地よく着られるかどうかを大事にしていきたい。私は優先順位として、〝スタイルがよく見えること〟を大事にしています。客観的に自分を見つめる目線でファッションを選び取っていけたら」
PROFILE
はる・1991年6月17日生まれ、東京都出身。2006年、俳優デビュー。15年、NHK連続テ
レビ小説「あさが来た」で一躍注目を集める。直近の出演作に、映画『アナログ』、ドラマ「こっち向いてよ向井くん」「グレイトギフト」など。
Model=Haru
Photograph=YUJI TAKEUCHI (BALLPARK)
Styling=Keiko Miyazawa(WHITNEY)
Hair & Make-up=Ai Inuki
Interview & Text=Hazuki Nagamine
※InRed2025年4月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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