【30代ゆらぎ肌対策】エイジング加速STOPには、ゆらぎ肌ケアが必須!美容皮膚科医が解説
執筆者:InRed編集部
空気の乾燥に加え、花粉やPM2.5の増加、新生活のストレス、紫外線……。春先は肌がゆらぎやすい条件が重なります。そしてこのゆらぎ、実はエイジングの原因になることも。その理由を、美容皮膚科医の髙瀬聡子先生に教わります。
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肌が敏感に傾くおおもとの原因は、外部からの刺激や異物から肌を守る肌本来の働き、すなわちバリア機能の低下にあると髙瀬先生。
「バリア機能が低下すると乾燥やカサつきが起こり、ひどくなると赤み、ヒリつきといった炎症に。バリア機能が働いていれば、花粉やPM2.5といったアレルゲンが肌に付着しても何ということはありませんが、バリア機能が低下していると刺激になりえます。また、ここ最近では、花粉が肌に付着してムズムズする、赤みや湿疹が出るという“花粉皮膚炎”の人も増えています。これは花粉症とは別もので、花粉症でなくても起こります」
30代は加齢によってバリア機能が低下することもあるそう。
「肌の防御壁である皮脂の分泌量が減り、内部のうるおい維持に欠かせないNMF(天然保湿因子)や細胞間脂質の生成も低下。これにより、
今までのようにバリア機能が働かなくなって乾燥や刺激を受けやすくなります。30代が“お肌の曲がり角”といわれるゆえんです」
バリア機能の低下、紫外線などで起こる炎症はエイジングにも直結。
「炎症が起こると、免疫反応を活性化させるサイトカインが発生します。このサイトカインは通常、活性酸素を除去してくれているのですが、炎症の調整が優先され、活性酸素除去は後回しの状況に。すると活性酸素がいろいろな細胞を攻撃します。その結果、シミ、シワ、くすみ、たるみなど、肌のエイジングが進みやすくなるのです」
普段はトラブルのない健康な肌の人も、さまざまな要因でゆらぐ可能性が。この時季は突然肌がゆらぐ可能性を念頭に置いてケアをしていくことが大切です。
教えてくれたのは……美容皮膚科医 髙瀬聡子先生
『ウォブクリニック中目黒』総院長。丁寧でわかりやすい説明に患者からの信頼が厚い。正しいスキンケア法をさまざまなメディアで啓蒙。
Text=Ayako Shirakura
※InRed2025年4月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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この記事を書いた人
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