WELLNESS
産休時期にやっていいこと、よくないことって?【医師監修】
執筆者:InRed編集部
臨月の急な体重増加は様々な産科の病気の引き金に
――里帰りしている妊婦さんへのアドバイスは何でしょうか?
「実家に帰られる方は、食事や家事は自分でやらなくなってしまう方が多いので、お姫様のような存在に。お腹が大きくなっていますから、周りの方も“動いてはいけない”と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。無理のない範囲でからだを動かすこと、そして食事のコンロールは律してください」(三井先生)
――臨月の体重増加はお産に影響しますか?
「臨月の体重増加は、両足(特に太股)の内側に脂肪が必要以上について産道に影響したり、妊娠高血圧症候群などリスクの高い状態が起こりやすくなります。1週間で2kg以上増えるのは要注意です。お腹に赤ちゃんがいるからといって、二人分食べる必要はありません」(三井先生)
いつも違う環境では料理の食材に気を付けて!
――里帰りすると普段あまり食べないものにも注意が必要だとか?
「久しぶりの帰省などいつもと違う環境で過ごしていると、普段食べない料理を出されることもあります。例えば親戚が集まって食卓を囲むと、ローストビーフや生ハムなどの料理が並ぶことがありませんか? みなさんおいしく食べていますが、これらの生の動物性の料理は、妊婦さんは食べられません。今まで気をつけていたのに、環境の変化によって忘れてしまうこともついありますから、食べ物はとくに注意しましょう」(三井先生)
産休中は食事や睡眠、運動など基本的な生活習慣がゆるみやすくなります。楽しむこと、くつろいで過ごすことはもちろん大事ですが、今までの生活と変わらないことを意識しながら、過ごしえてくださいね!
教えてくれたのは…国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 不育診療科 診療部長 三井真理先生
【PROFILE】日本大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。日本周産期・新生児医学会認定 周産期(母体・胎児)専門医・指導医。日本産婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医。
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取材・文=夏目 円
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※本記事は、FASHION BOXにて2024年8月10日に公開された記事です。情報は公開当時のものです。
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この記事を書いた人
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