【医師監修】30代からの妊活準備に!卵子凍結のメリット・デメリットと費用
執筆者:InRed編集部
なんとなく遠い存在のように感じていた卵子凍結。でも、最近では取り入れている人は多い模様。意外としらないアレコレを深掘りします!
教えてくれたのは…
岡田有香先生
グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長。2014年聖路加国際病院に入職、出産や不妊治療に関わる。2021年から杉山産婦人科でも不妊治療を学ぶ。妊活関連の情報をインスタグラムで発信中。
@dr.yuka_okada
そもそも卵子凍結って?
『将来的に出産を望んでいる人が、妊娠や体外受精に備えて、年齢が若い段階で、質のよい卵子を採取して、凍結保存しておくこと。若い生殖機能をキープした状態で、長期間保存することが可能です。卵子は、年齢の影響を受けやすく、卵子の質が妊娠能力にも関係してくるといわれています。卵子凍結のステップは、体外受精と同じく事前検査を行い、月経が始まってから排卵誘発を開始。なるべく多く採卵できるように注射や内服薬で誘発していきます。その後、採卵へ。一度の採卵では8〜20個程度の卵子を採取できるといわれており、その中から状態のいい卵子を凍結保存します。卵子が若ければ、40代での体外受精でも出産率が上がるのが、大きなメリットです。』(岡田先生)
Q. 費用は?
A. 1回の卵子凍結でおよそ40万円
採卵から凍結までで40万円くらいかかります。現在は助成金を出している自治体も多いので、ぜひチェックを。東京都だと20万円の助成金があるので、自己負担は20万円となります。また、凍結した卵子を使用する際にも費用がかかりますが、こちらにも助成金があるので、利用を検討してみても。
Q. メリット・デメリットは?
A. 体の負担はあるが、良質の卵子を保存できる
採卵数が10個を超えると、排卵誘発剤を使用する際に腹痛があったり、採卵時に下腹部の痛みや出血などの症状が出る場合も。しかし、若くて妊娠しやすい状態で卵子を保管できるので、気持ち的な安心材料に。年齢が上がるにつれ、婦人科系の病気にかかる恐れもあるので、卵子を保存しておけば、妊娠の可能性を残せます。
LINEアカウントで卵巣年齢がわかる!
凍結卵子の保管サービス・Grace Bankは、SNSで情報を発信。卵子凍結をはじめ、婦人科系の悩みに寄り添ってくれます。LINEアカウントでは、年齢、初潮時期、生理周期を記入すると、卵巣年齢がわかるサービスも。
撮影=イマキイレカオリ スタイリング=河野素子 ヘア&メイク=NANA 取材・文=弓削桃代
※InRed2024年12月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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この記事を書いた人
「35歳、ヘルシーに!美しく! 」をテーマにしている雑誌『InRed(インレッド)』編集部。 “大人のお洒落カジュアル”を軸に、ファッションや美容はもちろん、ライフスタイル全般を網羅。公式ウェブサイト『InRed web』ではライフステージの変化の多い世代ならではの、健康、お金・仕事、推し活に関する情報を発信。お洒落で楽しい毎日に役に立つヒントをお届けしています。
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