serial number09『スローターハウス』 ミュージカル『ファントム』『The Artists ―バレエの輝き―』伊達なつめさんの一押しステージ情報
演劇ジャーナリスト・伊達なつめさんのおすすめ作品をご紹介。今回は、serial number09『スローターハウス』、ミュージカル『ファントム』、『The Artists ―バレエの輝き―』の3本をピックアップ!
障害児を殺された母親と、その犯人の対話劇
serial number09『スローターハウス』
作・演出の詩森ろばは、かつて知的障害の子どもたちと関わるボランティア活動を、長きにわたってしていたそうだ。優生思想から障害者を殺した青年(原嘉孝)と、彼に子どもを殺された女性(那須佐代子)が対峙する。その時の体験と、元職員によるやまゆり園殺傷事件の衝撃から誕生した注目作。
作・演出:詩森ろば
出演=原 嘉孝、那須佐代子、津村知与支、新垣亘平
7月15日(土)~23日(日) 東京芸術劇場シアターイースト
(問)serial number TEL 070-3602-4357
城田 優が演出&主演に加え、恋敵役も演じる!
ミュージカル『ファントム』
『オペラ座の怪人』といえばアンドリュー・ロイド=ウェバーがまず浮かぶけれど、同じ原作小説をモーリー・イェストンの楽曲で彩った『ファントム』も、クセになる魔力を持つ。演出の才能も高く評価されている城田優が、2019年の初演に続き、加藤和樹とファントムとライバルのシャンドン公爵を交互に演じるのも楽しみ。
脚本=アーサー・コピット 作詞・作曲=モーリー・イェストン 原作=ガストン・ルルー「オペラ座の怪人」より 演出=城田 優
出演=加藤和樹/城田 優(Wキャスト)、真彩希帆/sara(Wキャスト)、大野拓朗/城田優(Wキャスト)、石田ニコル/皆本麻帆(Wキャスト)、加治将樹、中村 翼、加藤 将、西郷 豊、岡田浩暉 他
7月22日(土)~8月6日(日) 梅田芸術劇場メインホール ※東京公演あり
(問)梅田芸術劇場 TEL 06-6377-3800
ロンドン&ニューヨークのスターたちが競演!
『The Artists ―バレエの輝き―』
マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ、金子扶生、マシュー・ボールといった英国ロイヤルバレエのスターたちに加え、このところ来日の機会が減っていたアメリカン・バレエ・シアター(ABT)とニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)の精鋭が顔を揃えるユニークな英米ガラ。世界初演の新作も披露される。
新作振付=タイラー・ペック(ニューヨーク・シティ・バレエ)、ベンジャミン・エラ(英国ロイヤルバレエ)
出演=【英国ロイヤルバレエ】マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ、マヤラ・マグリ、マシュー・ボール、金子扶生、ウィリアム・ブレイスウェル、五十嵐大地 【ニューヨーク・シティ・バレエ】タイラー・ペック、ローマン・メヒア 【アメリカン・バレエ・シアター】キャサリン・ハーリン、アラン・ベル、山田ことみ
8月11日(金・祝)~13日(日) 文京シビックホール 大ホール
(問)インフォメーションダイヤル TEL 0570-78-3202
文=伊達なつめ
演劇ジャーナリスト。演劇、ダンス、ミュージカルなど、国内外のあらゆるパフォーミングアーツを取材し、多数の雑誌・webメディアに寄稿。世界ステージ・カレンダーwithコロナhttp://stagecalendarcv19.com
※InRed2023年8月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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