【Mrs. GREEN APPLE】【NiziU】ハッピーな夏を彩る極上ポップ・アルバム

ライター・吉田可奈さんのおすすめの新譜情報をご紹介。今回は夏が楽しくなるとびきりポップで心地のいい曲を生み出す2組のアルバムをピックアップ!

聴けば元気になれる!ハッピーなサマーソング

 ジメジメした梅雨はもうすぐ明け、ついに夏がやってきます! 気持ちのいい天気のもと、聴きたいのは心が晴れる気持ちのいいポップミュージック。今月はそんなリクエストにピッタリの2枚を紹介します。
 まずは、気持ちのよいメロディラインと突き抜けるボーカル、テクニカルなサウンドに唸るMrs. GREEN APPLE。楽曲を制作するボーカル、大森元貴を中心に3名で新しい一歩を踏み出し、“フェーズ2”と銘打ち活動し始めた彼らのニューアルバムには、挑戦に満ちた曲ばかり。1曲目が流れた瞬間から、ついつい踊りたくなるほどテンションをあげてくれる「ANTENNA」は、青空が目に浮かぶほど爽快! さらに、Adoへと楽曲提供をして世界中の人たちが聴き込んだ「私は最強」のセルフカバーも収録。間違いなく同じ曲なのに、Adoとはまた違う雰囲気を纏い、ポジティブな空気にあふれていて、聴き比べると面白いはず。さらに、夏の終わりに聴くと切ない気持ちを増長させる、彼らが得意とする極上のドラマティックなバラード「Soranji」や、共感できると話題のドラマ『日曜の夜くらいは…』のために書き下ろされた「ケセラセラ」など、この夏のどんな気持ちの時も支えてくれるような名曲ぞろい。さすがのひと言です。
 そして、見ているだけで多幸感に包まれるNiziUもニューアルバムを完成させました。今作はタイトルの『COCONUT』の名の通り、夏をテーマにしたコンセプチュアルなアルバムになっています。優しいメロディと美しい歌声に心が癒やされる「Paradise」、ライブにピッタリのハッピーで盛り上がる「CLAPCLAP」や、旅行を控えてワクワクする気持ちを描いた可愛らしい「Short Trip」など、青い海、青い空が目に浮かぶ、爽やかで心地のいい楽曲がずらり。さらに、前作に引き続き、ジャンルレスで楽しませてくれる新曲もたっぷり収録されています。
 夏のイベントは、音楽とともに過ごせばさらに色濃く、心に深く刻まれるからこそ、今年はこの2枚をお供に、さまざまなアクティビティを楽しんでみてはいかがですか?

『ANTENNA』Mrs. GREEN APPLE

ジャンルレスなサウンドで、バラエティ豊かな楽曲が並ぶにもかかわらず、統一感があるのは、ボーカルの大森元貴の歌声があるからこそ。張りのある、体中にスコーンと抜けていくような、力強く、時に切なく訴えかける歌声をじっくりと堪能できる一枚。EMI Records 初回限定盤¥3,990、通常盤¥3,000/発売中

profile:Mrs. GREEN APPLE
2013年結成。2015年に「Variety」でメジャーデビュー。すぐにブレイクを果たすも、2020年に“フェーズ1完結”を宣言し活動休止。1年8カ月を経て、現在のメンバー編成となり、2022年3月に“フェーズ2開幕”とし活動を再開。これまで多くの曲が総再生回数1億回を突破。8月には初のドームライブを開催。

『COCONUT』NiziU

このアルバムをひっさげて、全国ライブツアー『NiziU Live with U 2023“ココ!夏Fes”』を開催! 7月1日の佐賀県・SAGAアリーナをはじめ全国7都市を回る。メンバーソロビジュアルジャケットのファンクラブ“WithU”盤9形態もリリース。Sony Music Records初回生産限定盤A¥5,000、初回生産限定盤B¥4,500、通常盤¥3,300/7月19日発売

profile:NiziU
オーディションプロジェクト『Nizi Project』より1万人から選び抜かれたガールズグループ。プレデビュー曲「Make you happy」は社会現象となり、2020年12月に「Step and a step」で念願のデビュー。2022年にはドーム公演を成功させ、2023年には『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』の主題歌「Paradise」を発売。

文=吉田可奈

ライター。本誌音楽ページのほか、音楽雑誌やファッション雑誌などで執筆を手掛ける。

※InRed2023年8月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

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