OSHI-KATSU
【ライター吉田可奈の音楽予報】今、絶対聴くべき2組|【TOMOO】と【冨岡愛】冷えた心を温める、二つの特別な歌声
執筆者:吉田可奈
オリジナリティと特徴的な歌声、そして共感度の高いメッセージで心を温めてくれるTOMOOと冨岡愛がアルバムをリリース!
あなた好みの歌声と
メッセージに癒やされて
冷たい空気が頰を撫でる季節には、心から温めてくれる音楽がたくさんリリースされます。なかでも、オリジナリティあふれる歌声と、柔らかくも強い視点で楽曲を届けてくれる女性のシンガーソングライターたちの音楽は、共感度も高く、これを読んでくれているあなたにきっと響くはず。今月は、ネクストブレイクとして成長し続けているTOMOOと冨岡愛の待望のニューアルバムを紹介します。
今年5月に武道館公演を成功させた、心の奥深くまで響いてくるアルトボイスが心地いいTOMOOが、待望の2枚目となるアルバムを発売。圧倒的な芯の強さがありながら、優しく語りかけるような歌声は、一度聴いたら忘れることのできない、大きな武器。そんな彼女の表現力豊かな声で歌われるのは、オリジナリティあふれる歌詞世界。「餃子」では、餃子のひだを人間関係に生じるしわ寄せに重ね合わせ、〝誰かの幸せは誰かの不幸せの上に成り立っているのかもしれない〟という気づきを歌ったナンバーや、大好きな人に気持ちを爆発させる純粋無垢でハピネスに満ちた「LUCKY」、美しいピアノのイントロと、彼女の歌声が重なり合う歌い出しから心を掴まれる、まるで初めてプリズムから空を見た瞬間のような、とても美しい曲の世界に連れ込まれる「高台」など、彼女の魅力がぎゅっと閉じ込められた曲が並びます。シアターのように、楽曲の中の世界が脳内に映像となって展開していくような瞬間をぜひ楽しんでください。
シンガーソングライターとしてだけでなく、時代のファッションアイコンにもなりえるスタイリッシュな冨岡愛は、初めてのアルバムをリリースします。気だるく耳なじみのいい歌声と、時代の流行を取り込んだトラックに乗る歌詞は、まるで自分の心を覗かれているかのようにリアルな言葉や心情が並ぶからこそ。気づけば自身の想い出や経験を重ねられるような世界は、“私の歌”として響くはず。今後さらに飛躍すること間違いないアーティストです。
この冬、心を温めてくれる二人の音楽をぜひ聴いてみて下さい。
この記事を書いた人
エンタメ系フリーライター。作詞家。シングルマザー。飼い猫の名前はデデ丸。著者本「うちの子、へん?」 「シングルマザー、家を買う」(ともに扶桑社)発売中。音楽、映画、舞台、アイドル、タイ、オタク事が得意。
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