OSHI-KATSU
「みんなちがってみんなつらい」あのが初著書で綴った、ルールに縛られない生き方
執筆者:InRed編集部
過去の痛みと向き合い、脳を使い分ける苦しみ

——執筆作業は大変な道のりだったと思います。苦労された点や、逆に楽しかったことはありましたか?
「うわー、苦しさと楽しさ……。でも今回は、苦しさの方が大きかったかもしれないです。やっぱり哲学というか、自分の考えや思考を書く上で、過去のことを遡ったり、思い出したくないことも思い出したりするという作業があったので。それに加えて、過去だけじゃなく『今、自分がどう思っているか』も書かなくちゃいけない。自伝だけだったら、そこからどういう考えを持ったかというところまでは詳しく書かないと思うんですけど、今回は哲学書なのでプラスアルファでそこも必要になる。書いていて『意外と使う脳みそが違うかも』って思いました。思い出すこともすごく辛かったし、さらに違う脳みそを使うことが結構あって。すごく書きたいことが頭にあっても、言葉にする順番とかが自分の言い方だとぐちゃぐちゃになっちゃうんです。それを自分自身で整頓する作業も大変でしたね」
——今作にはどのような想いを込められたのでしょうか。執筆を通してご自身の変化などはありましたか?
「以前は『ブレない方がいい』と思っていたし、昔はあまりにもブレなさ過ぎたところがありました。でもこの数年で、『自分らしさ』においてブレないことももちろん大事だけど、その自分らしさに縛られないためには、もっと自分を知ることが必要だと気づいて。気分が変わることすらも受け入れられること、それを知った上が、やっぱり一番自分らしくいられるなって。そう気づけたから、自分の考えのバリエーションが増えたというか、流動的になったなと一番感じました。ただ、書き終えてみて、なんかあんまり読んでほしくないなとも思っています(笑)。書く前はあんなに書きたいと思ったのに、いざ書き終わってみると、書いたからこそ読まれたくなくなってしまって。でも、そういう気持ちになる予感もすごくしていました。それぐらい大事なことも書けたのかな、と思います」
教科書ではなく、自分を見つめるきっかけに
——普段の音楽活動における「作詞」と、今回の「執筆」で表現の違いは感じましたか?
「そうですね。歌詞や歌はやっぱり結論に至らなくていいというか、割と抽象的に書く部分も多かったりするし、言葉の遊びや面白さもあります。でも今回の本の場合は、すごく自分がどう思ったかというところとか、日常から得て感じたことを結構ストレートに書きました。そこの違いはあったかなと思います」
——次回作を作るとしたら、どんなものを作りたいですか?
「今書きたいと思ったものを書いたから、次はどうとかはないんですけど……もし書くってなったら、今回は哲学書だったので、次はちゃんと自伝だったりとか、エッセイみたいなやつがいいのかなって思っています。最初に哲学書を書いちゃったので、結構まだ書けるジャンルもたくさんあるので、やったみたいと思ったらやろう……みたいな感じです」
——ご自身で物語を作ったり、主人公を作ったりする表現方法についてはいかがでしょう?
「小説とかってことですか? ……絵本とかはめっちゃ描いてみたいですね」
——最後に、この本をどのような人に届けたいですか?
「本とか読まない人や、哲学とか難しいことをあまり理解しない人——僕がそうなんですけど、そういう人が読むきっかけになるといいなと思います。楽しみにしている人へ伝えたいのは、この本を教科書だったり参考書とかにする必要はないということ。ただ、自分なりの哲学を見つめるきっかけになるといいなと思っているので、興味がない人でもぜひ読んでみてほしいです」

『哲学なんていらない哲学』
著者:あの/発売・発行:株式会社KADOKAWA
前例やルールに縛られず、自由な表現で構成された、これまでに見たことのない【あの流哲学書】
定価:2,420円 (本体2,200円+税)
発売:2025年12月24日(水)
発売・発行:株式会社KADOKAWA
写真:松岡一哲
https://www.kadokawa.co.jp/product/322506001161/
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この記事を書いた人
「35歳、ヘルシーに!美しく! 」をテーマにしている雑誌『InRed(インレッド)』編集部。 “大人のお洒落カジュアル”を軸に、ファッションや美容はもちろん、ライフスタイル全般を網羅。公式ウェブサイト『InRed web』ではライフステージの変化の多い世代ならではの、健康、お金・仕事、推し活に関する情報を発信。お洒落で楽しい毎日に役に立つヒントをお届けしています。
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