映画『共に生きる 書家金澤翔子』完成披露舞台挨拶レポート

天才書家・金澤翔子と母・泰子を追った初のドキュメンタリー

©マスターワークス

天才書家として注目を集める金澤翔子と母・泰子を追った初のドキュメンタリー映画である映画『共に生きる 書家金澤翔子』が6月2日(金)に公開予定。
そのお披露目として、5月10日に完成披露舞台挨拶が開催されました。

金澤翔子とは…
5歳から母・泰子を師として書道を始め、純粋な心で揮毫する彼女の“書”は数多くの人々を魅了。NHK大河ドラマ「平清盛」の題字を担当。代表作の一つである「風神雷神」は、京都の建仁寺で国宝・俵屋宗達の「風神雷神」の屏風並んで書が納められ、日本のみならず国連でのスピーチやニューヨークやプラハでの個展開催など世界的に活躍中。

生まれてすぐにダウン症と診断された金澤翔子に母である泰子がどう向き合ってきたのか、またどのようにして彼女の才能を開花させていったのか……。
彼女たちの日々の活動に密着して金澤翔子と母・泰子が共に生み出す“書道”と彼女たちの幸せの形に迫る、天賦の才能を二人三脚で開花させた親子の姿を、写真家・宮澤正明が監督として追いかけた映画です。

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 舞台挨拶に登壇したのは、この映画の出演者で障害を持ちながら書家として活躍中の金澤翔子さん、その母泰子さん、監督を務めた宮澤正明さん。さらに衆議院議員の野田聖子さんも応援ゲストとして駆けつけた。
 
 監督を務めた宮澤正明さんは写真家としても活躍されていて、映画監督では今作が2作品目。前作の伊勢神宮の森をテーマにしたドキュメンタリー映画では数多くの賞を獲得している。その宮澤監督も、翔子さんの書く書や書く姿勢を映画にすることによって「エネルギーとか、愛とか、力強さが伝わる」と本映画製作への熱い思いを語った。

 翔子さんは少し緊張した面持ちで臨んだが、徐々に緊張もほぐれた様子で、時には宮澤監督とグータッチをしたり、終始笑顔で本人の素敵な人柄が滲み出る舞台挨拶となった。
 挨拶では、亡くなられたお父さまに「上手く書かせてください」とお願いをしながら書を書いていると告白。母泰子さんも「まだ父親が心の中にいるのでしょうね。(父親)とつながると上手く書けるそうです」と説明した。
 駆け付けた野田さんも障害を持つご自身の不安続きの子育ての中、母泰子さんの著書と出会い、金澤親子に救ってもらったと感謝を伝えた。その直後、翔子さんが野田さんに「愛してる」を微笑みかけ、その暖かい雰囲気が会場全体に広がり。愛情溢れる場となった。


スクリーンで見る圧巻の書の迫力とそれを生み出す書家としての金澤翔子と母・泰子の親子であり、師弟の絆と愛情をリアルに感じられる、映画『共に生きる 書家金澤翔子』は2023年6月2日公開です。

映画『共に生きる 書家金澤翔子』

2023年6月 2日(金) 劇場公開
出演:金澤翔子 金澤泰子
監督:宮澤正明

公式 HP

取材&文/InRed編集部

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