【三山凌輝】強迫性障害を抱える主人公を熱演!映画『誰よりもつよく抱きしめて』の見どころ【インタビュー】
執筆者:杉嶋未来
俳優として、BE:FIRSTのメンバー、RYOKIとして大活躍の三山凌輝さん。最新出演作は、新堂冬樹の同名純愛小説を、乃木坂46の久保史緒里さんとのW主演で映画化した『誰よりもつよく抱きしめて』。作品への想いや見どころなどを聞きました。
Profile:三山凌輝
みやま・りょうき 1999年4月26日生まれ、愛知県出身。俳優として、ドラマ、映画、舞台など多くの作品に出演。近年の主な出演作に、映画『HIGH&LOW THE WORST X』(22)、ドラマ「往生際の意味を知れ!」(23/MBS)、「生理のおじさんとその娘」(23/NHK)、「虎に翼」(24/NHK)などがある。一方で、2021年からダンス&ボーカルグループ、BE:FIRST のメンバーRYOKIとしても活躍。
苦悩する良城を演じていて不思議と気持ちが軽くなった
2024年は連続テレビ小説『虎に翼』の主人公の弟役での演技が話題を集め、BE:FIRSTでの活躍はもちろん、俳優としても大きな飛躍を遂げた三山さん。最新作『誰よりもつよく抱きしめて』では、強迫性障害による潔癖症で、大切な恋人と手すら握れず、苦しむ絵本作家の主人公、良城を演じる。
「役に向き合えること自体が、役者冥利につきると思います。この作品については、僕の普段のイメージとはかけ離れている役だったと言ってくださる方が多いんですけど、確かにそういう意味でいうと、普段表に出ているエネルギッシュな自分とは真逆な部分があると思います。実際に良城という役と向き合って、共感することはたくさんありました。楽しいとか悲しいとか、台本を読んで、良城の目線で思うと理解できることもありました。僕だったらこうはしないのにな、という部分もあるんですけど、役者としてただただ共感して、共存して、距離を近づける術として、彼の気持ちに寄り添っていきました。もともと僕はキレイ好きなんですけど、撮影中、潔癖症のような感じになったのは、すごく役に近づいたんだな、と感じましたね。ドアを萌え袖で開けたり、壁に触れなくなったり、ちょっとした変化がありました」
この作品の撮影中、三山さん自身、いろんなことを深く考える時期だったと振り返る。良城という役を演じる上では寄り添いやすく、三山さん自身も救われる部分があったという。
「この役を演じていた時、いろんなことを考えるようなタイミングでした。より良城との感情をマッチさせやすい時期で、役者としては良かったなと思いました。超元気溌剌!!という役でなくて、逆に良かったです。明るい役だったら、目の奥だけ笑ってなかったかもしれない(笑)。良城を演じていて、不思議と僕の気持ちが軽くなったんですよね。難しい役でしたが、良城という役を通して、自分の奥にもあるような部分にベクトルを向けることで、ナチュラルにお芝居に注ぎ込めて、エネルギーをいい方向に循環させられたと思います。良城の人生に入れてる間、とてもありがたかったです」
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