【吉野北人】この作品を通して言葉の重み、行動の重みを感じてほしい。1/31『遺書、公開。』作品に込めた思い

執筆者:杉嶋未来

まさしく今の時代を表す作品だと思う

吉野北人さん

 自分自身と、おとなしい池永は重なる部分があると吉野さん。

「池永はあまり人の前に出ず、自分から話さないし、空気を見て動くところがあるのですが、僕も同じタイプかもしれないです。グループではボーカルなので、前に出ないといけない場面が多いのですが、バラエティなどみんなで仕事をする時は、“みんな面白いな”って見守る担当です(笑)。グループの打ち合わせや会議では、どうしても伝えたいことは言いますが、普段もみんなが話しているのを聞いていることが多くて。だから今振り返ると、池永は演じやすかったですね」

 誰が姫山椿の死に関係しているのか。そんなミステリーに翻弄されながら、メッセージもしっかり胸に刻まれる。

「飽きさせないストーリー展開とキャスト陣の引き込まれる演技に、最後まで目が離せないと思います。今はSNS時代で、誰が何を言ってもいい空気感がこの作品を通して言葉の重み、行動の重みを感じてほしいありますが、同時に見えない怖さを感じます。この作品も、見えないものに対してずっとみんなが惑わされて、人間の欲望がどんどん出てきます。まさしく今の時代を表す作品だと思います。この作品を通して、一人一人の言葉や行動の重みを感じてもらえたら。今だからこそ、伝わるもの、届けられるもの、考えさせられるものがあると思うので、若い世代の方はもちろん、あらゆる世代の方にこの作品を見てもらえたらうれしいです」


information
映画『遺書、公開。』
何者かにつけられた序列。その序列でクラスNo.1の女生徒が自殺したことから始まるドス黒エンタメミステリー。共演は宮世琉弥、志田彩良、IMP. の松井奏、髙石あかり、堀未央奈ら実力派が集結。2025年1月31日より全国にて公開。

配給/松竹 ©2024 映画「遺書、公開。」 製作委員会 © 陽東太郎/SQUARE ENIX配給/松竹
©2024 映画「遺書、公開。」製作委員会
© 陽東太郎/SQUARE ENIX

Photograph=Takumi Taniguchi〈Pygmy company〉Styling=Keisuke Yoshida Hair&Make-up=Toshiyasu Oki〈CONTINUE〉Text=Miku Sugishima

※InRed2025年1月・2月合併号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

この記事を書いた人

舞台の制作を経てライターへ。映画、ドラマ、舞台のインタビューをメインに、年間150人以上の俳優を取材。アイドル、音楽、漫画、日本&韓国ドラマなどが好き。小6男児の子育て中。

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