web限定カットあり【吉岡里帆】映画『正体』インタビュー。「誰かに信じてもらえたことで、また誰かを信じられるようになる」

執筆者:長嶺葉月

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InRed12月号のカバーに出演してくれた俳優・吉岡里帆さん。出演映画『正体』について詳しくお伺いします。

ちゃんと対話をすることの重要性もメッセージとして込められている

吉岡さんの最新作は、藤井道人監督が手掛ける映画『正体』。逃走中の指名手配犯・鏑木が潜伏先で出会う、安藤沙耶香役を演じた。

「私が演じた沙耶香という女性は、冤罪をかけられた父親の無罪をなんとか証明しようとしていて、『自分だけでも信じていく』と決意を持って日々を暮らしている人です。職場で、横浜流星さんが演じる主人公・鏑木と出会うことになるんですが、彼が指名手配で追われている逃走犯だと気づきながらも、生活を共にしてくうちに彼の人間性を知り、胸の内で無罪を信じるようになります。この映画は、指名手配犯の男性が死に物狂いで逃走する姿が描かれているんですが、同時に昨今の人間関係の希薄化や嘘の情報に振り回されるとか、そういったことに対して人間って捨てたもんじゃないんだということや、ちゃんと対話をすることの重要性もメッセージとして込められています。沙耶香は人を信じて、人に信じられるように真っ当に生きている人で、物語の核にもつながりますし、主人公にとって希望にならなきゃいけない難しい役どころでした。人を信じられなくなっている人が、誰かに信じてもらえたことで、また誰かを信じられるようになる。人間関係の根幹にあるピュアな感情が描かれています」

この記事を書いた人

ファッションや美容、ライフスタイルを切り口とした著名人へのインタビューで数々のファッション誌を中心に活躍。3度の飯と同じくらいネコが好き。

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