【東京スカパラダイスオーケストラ】【SPECIAL OTHERS ACOUSTIC】日常に彩りを与えるグッドミュージック
執筆者:吉田可奈
一聴しただけでスカパラだとわかる、ホーンが特徴的な音楽を35年間届けてきてくれたスカパラと、圧倒的な表現力で魅了するSPECIAL OTHERS ACOUSTICを紹介します。
聴けば笑顔になるインストミュージック
今年、デビュー35周年を迎える“スカパラ”こと東京スカパラダイスオーケストラと、今年デビュー10周年を迎えるSPECIAL OTHERS ACOUSTIC。楽器だけで魅了する“インスト”を主軸としながら、リスナーの日常を彩り、心を躍らせ、時に温かく心を包み込む楽曲を届けてくれる彼らが、同時期に新譜をリリースします。
まずは、来る11月16日に、阪神甲子園球場にてこれまでの集大成ともいうべきライブ『スカパラ甲子園』を開催するスカパラ。バンドのテーマとして“NO BORDER”を掲げている通り、常にジャンルレスなアーティストをボーカルゲストに呼び込み、音楽の楽しさ、おもしろさを伝えてくれています。ニューアルバム『35』には、10-FEETのTAKUMAや菅田将暉、SUPER EIGHT、さらにはimase&習志野高校吹奏楽部など7組をゲストに迎え、“次はどんな曲を聴かせてくれるんだろう!”とワクワクするような一枚を完成させました。これらのボーカル曲とは別に、彼らの神髄であるインスト曲も多く収録。スリリングでいて、疾走感あふれる「The Last Ninja」や、レースカーのエンジン音からスタートする鼓動が高まる「トーキョー・デッド・ヒート」など、聴けば心躍る楽曲は、体が自然と揺れ、ポジティブな気持ちにさせてくれます。
そして、清涼感漂う心地のよい音楽を届けてくれるSPECIAL OTHERS ACOUSTICの今作は、アコースティックの温かさに柔軟さ、そして心を優しくほぐしてくれる楽曲をたっぷりと収録した一枚。なかでも鳥のさえずりが聞こえてきそうな「Clock Tower」や、聴くほどに曲の展開に心を掴まれ、さまざまな楽器の音色に癒やされる「OSAKA」など、どんな心境の時にでも寄り添ってくれる曲ばかり。でこぼこになった心を優しく整え、その先で笑顔が芽生えるような楽曲を聴かせてくれます。
想像力を膨らませて、それぞれのインスト曲から日常をさらに楽しくさせるような輝きを感じてみてください。
『35』東京スカパラダイスオーケストラ
一度は聴いたことがある、多くのタイアップソングを収録した全16曲。ボーナストラックには「メモリー・バンドfeat.SUPER EIGHT」も収録。映像特典には昨年行われたホールツアーのライブや初のフルオーケストラコンサートの映像、MVが8本つく豪華な仕上がりに。
Cutting edge / JUSTA RECORD/CD+DVD盤¥9,900、CD+BD盤¥9,900、CD盤¥3,850/発売中
profile:東京スカパラダイスオーケストラ
“SKA”をベースにあらゆる音楽を独自の解釈でのみ込み、奏でる“トーキョースカ”というスタイルを築き上げた日本が世界に誇るスカバンド。1989年にデビュー。これまで31カ国での公演を果たし、2021年には『東京2020オリンピック競技大会』の閉会式でライブパフォーマンスを披露。
『ORION』SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
9カ月連続シングルの集大成となったアルバムが完成。今作にはその9 カ月連続シングル曲をすべて収録し、初回盤には10周年を記念して、これまでのMVを全部収録した映像特典がつく。今作を携えてのツアーは10月26日の山形県からスタートし、全国16カ所で開催!
ビクター/初回限定盤¥6,980、通常盤¥3,300/発売中
profile:SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
1995年に横浜の岸根高校の同級生にて結成。2000年ごろより活動を開始し、2006年にメジャーデビュー。2014年には本家であるSPECIAL OTHERSと並行して、SPECIAL OTHERS ACOUSTIC名義での活動を開始。今年、“SOA”として10周年目を迎える。
※InRed2024年12月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。
KEYWORD
この記事を書いた人
エンタメ系フリーライター。作詞家。シングルマザー。飼い猫の名前はデデ丸。著者本「うちの子、へん?」 「シングルマザー、家を買う」(ともに扶桑社)発売中。音楽、映画、舞台、アイドル、タイ、オタク事が得意。
Twitter:@knysd1980
Instagram:@kana_yoshida1226