【Aぇ! group 正門良規】主演舞台で実在の登山家を演じる「憧れのPARCO劇場に立つことができて光栄」【インタビュー】
執筆者:杉嶋未来
2年ぶりの舞台『Touching the Voidタッチング・ザ・ヴォイド~虚空に触れて~』で主演を飾るAぇ! groupの正門良規さん。実在の登山家を演じる今作への意気込みなどを語ります。
Profile:正門良規
まさかど・よしのり 1996年11月28日生まれ、大阪府出身。Aぇ! groupとして5月15日に「《A》BEGINNING」でCDデビュー。俳優としても活躍し、ドラマ、舞台などをメインに出演。情報番組「サタデープラス」にMCとしてレギュラー出演中。
2年ぶりに大好きな演劇の世界に戻れる喜び
『Touching the Void タッチング・ザ・ヴォイド~虚空に触れて~』に出演が決まった際の印象をこう振り返る正門さん。
「もともと演劇が大好きなんですけど、一昨年、『ヴィンセント・イン・ブリクストン』という作品で演出家の森新太郎さんとご一緒して、舞台熱がさらに高まりました。次の舞台はいつになるかと熱望していたのですが、昨年は舞台出演がなかったので、この作品のオファーをいただいた時、純粋にめちゃくちゃうれしかったです。また、PARCO劇場やパルコの作品にも憧れていました。いつかPARCO劇場に立ちたいと思っていたのですが、プロ中のプロというか、キャリアと貫禄のある方が多く出演しているイメージがあったので、僕の今の年で出演できることが光栄です」
演出は、オリジナル版の演出も務めたイギリス人のトム・モリス氏。正門さんら日本人キャストとのクリエーションも話題だ。
「海外の方は、勝手にですけど、厳しい印象があります(笑)。でも、一度トム・モリスさんとオンラインでお話ししたんですけど、すごく穏やかな方でした。いろんな手順を踏んで指導してくれて、わかりやすかったです。トムさんが来日してからの稽古が楽しみになりました」
演じるのは、実在の登山家、ジョー・シンプソン。彼が書いた遭難事故の回想録を基に大自然と対峙する人間の生きる力をあぶり出していく。
「筋トレや食事制限を行って、体を大きくする作業やボルダリングのトレーニング、座学の山岳研修など、登山家の肉体や心のあり方について学んでいます。お芝居に加え、ハードなフィジカルワークもあり、心身ともに大変な作品になりそうですが、すごくワクワクしています」
Information
パルコ・プロデュース2024
『Touching the Voidタッチング・ザ・ヴォイド~虚空に触れて~』
アンデス山脈難関の登頂を、前人未到のルートで成功させたイギリス人登山家のジョーとサイモン。しかし、ジョーが下山途中で骨折してしまい……。彼らを待ち受ける、大自然との対峙や苦難を描く。共演は古川琴音、田中亨、浅利陽介ら。10月8日~11月4日PARCO劇場、11月10日~17日京都劇場で上演。
Photograph=Ryoko Amano Styling=Ken Sagae Hair&Make-up=Mariko Sasaki Text=Miku Sugishima
※InRed2024年11月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。
この記事を書いた人