【WEST.小瀧 望】ミュージカルで日本版ブラピを演じる「死神として、プリンスとして生きる2日間の休暇を楽しんでほしい」【インタビュー】
執筆者:杉嶋未来
WEST.の小瀧 望さんの最新作は、ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』。人間の姿を借りて下界に降りてくる死神という難役を演じる小瀧さんに役作りや見どころをインタビュー。
歌で感情を伝える魅力があるミュージカルに再び挑む
小瀧さんにとって、ミュージカルは2023年1月上演の『ザ・ビューティフル・ゲーム』に続いて2作目となる。
「『DEATH TAKES A HOLIDAY』のお話をいただいた時、映画版がブラッド・ピット主演の『ジョー・ブラックをよろしく』だと聞いて、僕はこの作品が静かで美しい物語で好きだったので、うれしかったです。ブラピと同じ役に挑めるのか、とややミーハー的な気持ちもありましたし、プレッシャーを感じつつもわくわくしました。ミュージカルは一度挑戦して、歌で伝える不思議な魅力を感じました。歌うことによって、より悲しく感じたり、より愛おしく感じたり、よりその人が可愛らしく見えたり。ロマンチックですし、歌で伝えることのよさを感じています」
舞台は1920年代の北イタリア。死神が休暇を取り、人間界に現れるというファンタジーを通し、愛と死を繊細に描く物語だ。
「死神という役と物語の背景が難しいです。この世が時を刻んで以来、死神が休暇を取って、その2日間を描く物語なのですが、時を刻んで以来っていつからだろうって思うし(笑)、死神という存在自体、僕にはなじみがなくて。第一次世界大戦やスペイン風邪などで多くの人が亡くなって、死神が疲れ果てたという休暇を取る動機もですし、一つ一つ想像して、膨らませながら立ち上げていく作業をしています。死神がロシアのイケメンな王子様の体を借りて過ごす休暇は、一体どれほどの楽しみなのか。想像するのは、難しくも刺激的でもあります」
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