【俳優対談】坂東龍汰×綱 啓永インタビュー「お互いの存在が心強い」
執筆者:杉嶋未来
上演中の『う蝕』で2度目の共演を果たした俳優の坂東龍汰さんと綱 啓永さん。息がぴったりの二人の仲良し対談をお届け。
profile:坂東龍汰
ばんどう・りょうた 1997年5月24日生まれ、北海道出身。近作にドラマ「王様に捧ぐ薬指」「きのう何食べた? season2」など。最新作『一月の声に歓びを刻め』が2月9日公開。
profile:綱 啓永
つな・けいと 1998年12月24日生まれ、千葉県出身。近作にドラマ「君の花になる」「ばらかもん」「恋愛のすゝめ」など。最新作『恋わずらいのエリー』が3月15日公開。
挑戦となるだろう舞台
お互いの存在が心強い
『う蝕』は、演劇界の第一線で活躍している横山拓也さん作、瀬戸山美咲さん演出という話題作。出演が決まった時の気持ちは?
坂東:僕は6年ぶりの舞台なんですけど、ずっと舞台をやりたいなって思っていたので、出演が決まった時は「やっとできる!」といううれしい気持ちの中に少し不安も混じっていました。横山さんと瀬戸山さんの舞台は拝見していて、それぞれ違う面白さがあって、早くお二人の力が合わさった作品を届けたいと思いました。
綱:僕も出演が決まったと初めて聞いた時はうれしかったです。実力派の先輩方の中に自分が入れることがすごく光栄ですし、幸せなことだな、と。同時にプレッシャーや不安も襲ってきたんですけど、吸収できるものはして、自分もキャストの一人として、作品をいいものにできるように頑張ろうという気持ちです。
共演は、近藤公園さん、正名僕蔵さん、新納慎也さん、相島一之さんと舞台を中心に活躍している豪華なベテラン勢。若手の坂東さん、綱さんはお互いの存在が心強いという。
坂東:大ベテランの方々が周りを固めてくださっている中で、僕たちが伸び伸びと先輩方の胸を借りて大暴れできたら。先輩方はすごいキャリアの方々ですが、すごく優しかったですし、稽古前のワークショップでもたくさん笑わせてくれたんですけど、僕一人だったらきっと心細かったと思います。同年代の綱だから、同じ悩みや同じ壁にぶつかった時、感情や感覚を共有できることが心強いです。
綱:僕も今回龍汰くんとまた再共演できて、うれしいし、心強いです。役者としてもですけど、人としてもリスペクトできる部分が多くて、ついていきたいなって思う役者さんの一人なので頼りにしています。
坂東:そんなふうに言ってもらえてうれしいですね。僕も綱とは、ドラマ「この初恋はフィクションです」以来の共演なので、純粋にまた一緒にお芝居できることにワクワクしています。
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