【有村架純】インタビュー付き 透け感のある素材や鮮やかな色柄……リゾート気分で夏服を満喫♡

執筆者:杉嶋未来

旅に誘う軽やかさ リゾート感を纏う初夏

風にそよぐシフォン、鮮やかに咲く花々のプリント。季節のうつろいとともに、気持ちまでふっと解きほぐしてくれるのが、リゾートテイストのお洋服。透け感のある素材や鮮やかな色柄は、ほんの少しの冒険心と、大人の余裕を引き出してくれて、どこか遠くへ出かけたくなるような心地よさが。そんな服に袖を通した時の有村架純さんの表情は柔らかく自然だけど、凜とした美しさと静かな強さが宿っていて目を奪われる。
「柄物のワンピースは持っているんですけど、全体的にそこまで主張が強くないものが多くて。でも、リゾートなら、今回のような大胆な柄も着てみたいです。旅行だからこそ着られるファッションってありますよね」
いい意味で驚いたのが、マルニの花柄のワンピースだという。
「大きな花のモチーフがすごく新鮮でした。マルニってもっと繊細な柄のイメージがあったので、これは一見マルニに思えないというか。すごくエレガントなんだけど、リゾートっぽさも感じられて。南国に旅したくなるような雰囲気があって、すごく素敵でした。驚きでいうと、ジル サンダーのシフォンドレスも意外で。どちらかというと、ジル サンダーは、洗練されたミニマルな印象が強かったんです。でも、可憐でふわっと柔らかみのあるドレスで、こんな可愛らしいドレスもあるんだなって。淡い色味も印象的で、見た目通り、透け感があって軽やかでした」
ドリス ヴァン ノッテンのシャツとショートパンツ、コートのスタイリングは、普段の有村さんのスタイルに一番近く、親近感を覚えながら着こなしてくれた。
「ショートパンツがすごく軽く、通気性もよくて。可愛らしさと着心地のよさ、どちらも叶えてくれるのがうれしかったです。コートと光沢のあるシャツを合わせてるバランスもすごく好き。ああいう抜け感のある感じ、今すごく気になります」
 すらりと伸びた脚を引き立てるショートパンツのシルエットに、足元のクリア素材のシューズが軽やかさを添える。
「ヌーディな感じもあって、足元が重く見えないから、すごくよかったです。クリア素材って、合わせるのが難しそうに見えるけど、意外と何でもなじんでくれて。今度お買い物行ったら、探しちゃいそう(笑)」
 ここ最近、有村さんが改めて好きになってきたアイテムがあるという。それは、今回も着用した“シャツ”。
「20代の頃は、かっちりしすぎて見えるかなと思って、あまり着てなかったんです。でも30代に入って、自分の中でいろいろなバランスが変わってきたからか、“今なら着られるかも”って思えるようになって。白とかベージュ、ピンク系の合わせやすいシャツを少しずつ集めています。外食する時や、ちょっとしたお出か
けの時に着ることが多いですね」


PROFILE
ありむら・かすみ/1993 年生まれ、兵庫県出身。数多くの映画、ドラマに出演し、代表作にドラマ「ひよっこ」、映画『花束みたいな恋をした』など。Netflixで「さよならのつづき」が配信中のほか、映画『ブラック・ショーマン』が公開待機。

Model=Kasumi Arimura
Photograph=Yuma Kuramoto(PygmyCompany)
Styling=Makiko Iwata
Hair & Make-up=Izumi Omagari
Interview & Text=Miku Sugishima

※InRed2025年6月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

この記事を書いた人

舞台の制作を経てライターへ。女性誌、インタビュー誌、劇場用パンフレットやwebサイトで音楽、映画、舞台、ドラマなどエンタメ系のインタビューやレポートを執筆。著書に『ぜんぶ! 海外ドラマ』がある。

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