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【セラミド】乾燥肌・敏感肌を立て直す!|30代から始める!現役化粧品研究員が解説するエイジングケア成分図鑑
執筆者:InRed編集部
肌の年齢サインに気づき始めるタイミングの30代に向けて、「現役化粧品研究員としくん」がおすすめのエイジングケア成分を解説する本企画。第4回は、「セラミド」について教えていただきます。
教えてくれたのは……
堀江俊貴さん(現役化粧品研究員としくん)
現大手メーカー研究員歴10年。「現役化粧品研究員としくん」として、YouTubeを中心に研究員目線での化粧品解説や美容情報を発信中。美容迷子撲滅のため、自身の美容メソッド「ABCメソッド」を取り入れたスキンケア「One st.(ワンエスティ)」を手掛ける。
健康な肌の基礎となる「バリア機能」を担う「セラミド」
30代になると、「なんか最近、保湿しても乾く気がする……」という声をよく聞きます。それ、じつはセラミドの不足が原因かもしれません。
肌のうるおいの大部分は、「バリア機能」によって保たれています。そのバリア機能の主役こそが「セラミド」。セラミドは、角層細胞の間を満たしている細胞間脂質の一種。細胞のすき間を埋める“のり”のような存在で、水分と油分のバランスをとって肌の健康を保ってくれます。
セラミドが不足すると、水分が逃げて乾燥しやすくなり、バリア機能が保てず外からの刺激にも弱くなってしまいます。つまり、乾燥肌・敏感肌、その他多くの肌トラブルに関係しているのが、セラミドなのです。
化粧品成分としての「セラミド」を解説
セラミドと一言でいっても、多くの種類があります。ここでは主要なセラミドの種類と特徴を整理してみます。
•ヒト型セラミド
人の皮膚にもともと存在するセラミドと同じ構造をもつ成分。表示名は「セラミドNP」「セラミドAP」「セラミドEOP」などのアルファベット記号型(旧:セラミド1〜12に相当)です。
角層へのなじみがよく、水分保持力が高いことから、乾燥肌や敏感肌向けの製品に多く使われています。ただし、水にも油にも溶けにくく、化粧品への高配合が難しいという課題も。特に化粧水への高配合が困難で、比較的配合しやすい乳液やクリームなどのほうが、より高い配合率を期待できます。
•擬似セラミド
構造的にセラミドに類似した合成成分。表示名は、「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、N-ステアロイルフィトスフィンゴシンなどです。
近年ではヒト型と同等の機能性を示す研究データもあり、“低刺激×高保湿×製剤安定性”に優れた選択肢として注目されています。
この記事を書いた人
「35歳、ヘルシーに!美しく! 」をテーマにしている雑誌『InRed(インレッド)』編集部。 “大人のお洒落カジュアル”を軸に、ファッションや美容はもちろん、ライフスタイル全般を網羅。公式ウェブサイト『InRed web』ではライフステージの変化の多い世代ならではの、健康、お金・仕事、推し活に関する情報を発信。お洒落で楽しい毎日に役に立つヒントをお届けしています。
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